10年前の2012年7月7日、 声優プロダクション大手の81プロデュースとエイベックスが共催した「アニソン・ヴォーカルオーディション」によって声優アイドルユニット「i☆Ris」が結成された。当時は誰も「ユニット活動」だとは思っていなかった彼女たちだが、今ではその関係性を「熟年夫婦みたいな感じ」と例えるほど。この10年間でお互いの新たな一面を再発見することはあったのだろうか。
声優アイドルユニット「i☆Ris」。写真左から、山北早紀、茜屋日海夏、芹澤 優、若井友希、久保田未夢
結成10周年、i☆Risの外で見たメンバーの意外な一面
――結成10周年を迎えますが、長く一緒にいるなかでメンバーの意外な一面に気づいたことはありますか?
若井 高知県のロケにゆう(芹澤優)と行ったとき、「もうがんばれない〜」「どこも行きたくない〜」ってふにゃふにゃしてる姿を見て、意外だなって思いました(笑)。i☆Risだとわりとしっかり者のイメージがあったので。
――芹澤さん、少し恥ずかしそうな表情ですね。学校と塾でキャラが違うから、どっちも知ってる人に会うと恥ずかしい感じでしょうか。
芹澤 そうですね(笑)。それでいったら最近、みゆたん(久保田未夢)が虹(『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)のメンバーと一緒にいるときの感じ、すごく新鮮だよね。外から見てると誰やねんって思うくらい(笑)。
全員 (笑)。
若井 確かに! 新鮮な感じ。
芹澤 こっちにいる静かな久保田さんもいいけど、みんなの会話にどんどん入っていく感じが新鮮。
――自分で切り替えている部分もあるんですか?
久保田 よくキャラをつくってるって言われるけど、そのつもりはぜんぜんないんです。趣味が似てる人が多いからテンションが高くなりやすいのかな。i☆Risでも楽しいときはそのテンションになってるはず。
山北 好きなものの話ができる人が多いから、楽しくなる話題が多いんだよね。
「i☆Ris」のツアー「i☆Ris 7th Live Tour 2022 ~Traveling~」の様子
――確かに「週刊SPA!」の連載の取材でも、ゲームなどに関するテーマの取材音源を聞くと、普段の2倍くらい長いこともあります(笑)。
久保田 なんなら取材終わったあとも延々話し続けちゃってますよね。
クラスの人気者から一番「謎な人」へ
――茜屋さんはYouTubeで様々な企画をやっていますが、メンバーから見て意外な一面があったりするのでしょうか。
若井 ひみ(茜屋日海夏)は、この中でいちばん謎。どれが本当の顔なのか、ぜんぜんわかんない。
芹澤 それはわかる。最初に会ったときから、いちばんイメージが変わったと思う。最初はクラスの人気者って感じで。
若井 今はいちばん自分の世界を持ってる感じ。奇想天外でいろいろな顔を持ってる。
茜屋 つまり、女優なんです(キリッ)。清楚な女優を目指してます。