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11周年を迎えた声優アイドル・i☆Ris「いつまで一緒にいられるかなって考える」

デビュー12年目を迎えた声優アイドルユニットのi☆Risが、1月24日に24枚目のシングル「White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント」を発売した。今回はメンバーの山北早紀、芹澤優、若井友希にMVの見どころや楽曲、お互いのソロ活動について話を聞いた。
White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント

(写真左から)声優アイドルユニット「i☆Ris」の山北早紀、若井友希、芹澤優

自信を持って「声優アイドル」だと言える曲

――「White Lyrical Kingdom」「キセキ-ノ-フィラメント」、どちらもアニメ好きが思わず沸いてしまう著名クリエイターとのコラボでしたが、コラボ決定を知ったときのご感想や、楽曲やMVの見どころについて教えてください。 若井 i☆Risって「声優アイドルユニット」といいつつ、ちょっと異色の存在だったと思うんです。だからこうやってアニメ業界でみんなが喜んでくれるクリエイターの方に曲を書いてもらえることで、i☆Risってちゃんとアニメ業界にいていいんだな……と思いますね。自信を持って「声優アイドル」だぜ、みたいな(笑)。 山北 私はMVのみどころを語りたいんですけど。12年目で24枚目のシングルで、メンバー全員アラサーのMVが、めちゃ清楚! デビューしたてのアイドルちゃんが着てそうな白の衣装を全員で着て、ここに来てこの感じはある意味で原点回帰というか、また新しさを感じるMVになったんじゃないかなって思います。 スタッフさんから「もっとくっついてください」「お互いぎゅっとしてください」ってシーンもあって、長いことやってきてそれを言われると恥ずかしい、みたいな表情もMVに使われていて(笑)。やっぱりi☆Risちゃんだなって感じの、長い時間を経たからこその良さも程よくありました。
White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント

山北早紀

――MV撮影の現場で、芹澤さんがサプライズで誕生日ケーキをもらって「i☆Risじゃないみたい」と驚くショートムービーもYouTubeにアップされていましたね。 芹澤 ありましたね〜。誕生日のお祝い、最近なかったな。 山北 YouTubeで友希ちゃんのお祝いをやったぶりだからね。 芹澤 私は中学生のころ、『涼宮ハルヒ(の憂鬱)』『らき☆すた』あたりが放送してて、思春期ど真ん中の、自分史上いちばんオタクしてた時期。オタクとして、畑亜貴さんの歌詞で育ったようなものなんです。自分が演じたキャラの曲やソロでは作詞していただいたことがあるけど、i☆Risとしては初めてなので、どういう感じの曲になるかすごく楽しみでした。 カオスな感じから正統派まで作風が幅広いなかで、めちゃピュアな感じの曲だったので、そっちか〜って意外な感じです。でも、かわいい明るい感じだけじゃなくて、私達がこれまで歩んできた12年間と、これから先の可能性を感じさせてくれるエモいフレーズがたくさんあって、やっぱり大好き!って思いました。
White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント

芹澤優

永遠ではない瞬間を噛み締めた11周年ライブ

――ラブソングの体裁でありながら、i☆Risとファンの関係性を感じさせる歌詞だと思います。昨年の11周年ライブにて、MCで「いつからi☆Risを応援しているか」と聞いた際に、活動初期から応援しているファンもいましたが、彼ら、彼女らの前で「White Lyrical Kingdom」を歌った際はどんな気持ちでしたか? 若井 確かみんながサイリウムの色を白に変えてくれて、その対応力がすごい!って思いました。ここまでやってきたからこその一体感は絆だよな〜みたいな。曲の配信は始まってたので聞いてくれてたとは思うんですけど、みんなで計画できるわけじゃないのに、どんどん広がっていく光景がすごくきれいで、ファンの一体感がすごいなって思いました。 会場のパシフィコ横浜のステージが横に広くて、私はいちばん端のポジションだったので、そこまで真っ白になったところで、〈ずっとそばにいたい〉って歌詞がやけに染みてきましたね。
White Lyrical Kingdom/キセキ-ノ-フィラメント

若井友希

山北 じつはライブで覚えることがたくさんありすぎて、ぜんぜん余裕がなかったんです。客席に行く演出があったり、リハの時間も少なかったりして、歌詞と振り付けを間違えないように……って必死だったので。次に披露するときには、噛み締めながら歌いたいですね。 芹澤 私は、ファンのみんなとi☆Risとして、あとどのくらい向き合っていられるかなって気持ちはありましたね。ずっとみんなと一緒にいたいけど、永遠ではないから。そんなことを考えながら、客席のみんなの顔を端から端まで見て、すごくいい顔をしてくれているので、幸せを感じていましたね。
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メンバーもおいそれと踏み込めないリーダーのソロ空間
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