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東大生ゲーマーが夢中になった「楽しいのに、勉強になる傑作ゲーム」ベスト3

○『Portal』

Portal

Portal

 皆さんは、子どもの頃に『ドラえもん』の「どこでもドア」に憧れたことはありませんか?  ドアを開けるだけで、思い通りの場所まで一瞬でひとっとびできる、夢のような道具……買えるなら貯金をすべてはたいてでも買いたい秘密道具でしょう。 『Portal』は、そんな不思議な秘密道具「どこでもドア」のような機能を持った銃である「ポータルガン」を活用して道を切り開いていくパズルアクションゲームです。  主人公は、ある時どこかの研究施設にて目が覚めます。流れてくるアナウンスによれば、主人公はこれからテストに参加させられるとのこと。おっかなびっくり進んでいくと、不思議な銃である「ポータルガン」を手に入れることになります。  テスト後に与えられるご褒美の「ケーキ」を目的にして進んでいくのですが、その施設には重大な秘密があり……というのが本作のストーリー。とはいえ、この程度の説明だけで本作の魅力が伝わったとはとても思いません。

「空間把握能力」と「柔軟な発想力」が身につく

 本作の根幹をなすのはポータルガンによるポータルの生成です。ポータルとは、要するにワープできる穴のこと。この銃を使うと、青とオレンジ色の弾を発射することができるのですが、青い弾が着弾した箇所と、オレンジ色の弾が着弾した箇所とが空間を超えてつながってしまうのです。  要するに「どこでもドア」の入り口と出口を青とオレンジの弾に変えて、好きな場所に打ち込めるということ。見える範囲ならだいたいどこへでも行けます。  ですが、この自由度こそがこのゲーム最大の難関にもなります。どこへでも行けるということは、どこから行くべきかがわからないと、大変悩むことになってしまうからです。  僕はこのゲームからは「空間把握能力」と「柔軟な発想力」が身につくと思っています。三次元的な思考をしなければ答えにたどり着けない場面も多いですし、一つの視点にとらわれていては正解が導き出せないからです。  大人版の頭の体操ともいえる本作は、あまりの人気に続編『Portal2』も発売されています。比較的古いゲームなので、セールの際にはとんでもなく安くなることもしばしば。機会があれば購入してみるのもいかがでしょうか。
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高い「情報処理能力」が求められる脱出ゲーム
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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