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東大生ゲーマーが夢中になった「楽しいのに、勉強になる傑作ゲーム」ベスト3

○『Twelve minutes』

Twelve minutes

Twelve minutes

 もしも同じ時間をループするとなったら、皆さんはまず何をするでしょうか? 僕なら、きっとパニックになって、近くの人に「自分は時間をループしている」なんて言ってしまうかもしれません。ただ、僕が声をかけられた人の立場なら、そんな話を信じるわけがないんですけどね。 『Twelve minutes』はループし続ける12分間に閉じ込められてしまった男性が、ループから脱出することを目的に奮闘する脱出ゲームです。  このゲームの面白いところは、ループの終わりが非常に印象的であること。ある日、愛する妻の待つ家へ戻った主人公は、帰宅から12分後、警官を名乗る不審な男に襲われることとなります。  そして、殴り倒されたその瞬間、彼は帰宅直後に戻っていることに気づくのです。彼は家から出ることもできず、限られた12分の中で突破口を探しながらもがくことになってしまったのでした。

高度な「情報処理能力」が求められる

 ループから脱出するために、彼は家中のあらゆるところを調べ、妻や男との会話から可能な限り情報を引き出し、試行錯誤することを求められます。この情報の記憶と整理ことが、このゲームから得られる能力なんです。  本作を遊んでいると、とにかく圧倒的な量の情報を素早く処理する必要に駆られます。なんといっても、12分後には恐怖の自称警官がやってくるのですから、もたもた考えたり思い出したりしている時間はないのです。  普段から頭の回転を早めようとしても、なかなかそんな機会はありませんし、そこまで切羽詰まっている状況でトレーニングを考えるほど余裕もないでしょう。このゲームは、そんな切羽詰まった状況を意図的に生み出せるトレーニングツールです。  臨機応変さを磨きたい、情報過多な状況でも冷静でありたいと思う方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
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ゲームが久しぶりの大人も…
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