更新日:2022年08月30日 22:50
恋愛・結婚

男女の欲望が絡み合う「港区タワーマンションパーティー」の実態

タワーマンションパーティーはビジネスである

 1時間1000~2000円ほどでタワーマンションのパーティールームは借りられるので、安酒を用意するなど経費を削りながら人を集めると、1回のパーティーで少なくとも15万円以上の利益が出る。毎週土日にパーティーを開き、昼の部・夜の部と1日2回もパーティーを開いている強者まで存在するのだ。  タワーマンションに住んでいなくても、タワーマンションに住んでいる知人を通してパーティールームだけ借りたり、自宅とは別にパーティー用に部屋を借りている者など、会場の用意の仕方はさまざま。経費を除いても月に60万円以上の利益を出す事も可能なので、経営者だけでなくごく普通のサラリーマンも休みの日を利用し、副業としてパーティーを開いている人もいる。  なお、パーティー主催者のA氏はLINEの連絡先を数千件を持ち、それでもさらに参加者を増やすために女子大や婚活パーティーまで赴き女性を勧誘し、エクセルで管理をして毎週違う顔ぶれの女性が揃うようにしているという。ここまでくると本気のビジネスと言えるだろう。

「出回り物件」と揶揄される悲しき女性参加者も

 こういったパーティーをよく観察していると、高望みをして金持ちやハイスペック男を狙っているものの、上手くいかずに「ワンナイトでポイ」され続け、さまざまなパーティを回遊している女性も見られる。  他にも、交際できそうな金持ちを狙って体の関係を持ち捨てられ続ける……というのを繰り返しているうちに「出回り物件」というあだ名をつけられ有名になっている女性もいた。また、ハイスペック男との結婚をあきらめられないで狙い続ける40代女性は、若い経営者に「親に家を追い出されたから泊めてほしい」などと距離感がおかしい誘い方をして血眼で迫りまくっているという。  このようにタワーマンションパーティーはキラキラしたイメージとは程遠く、悲壮感ある女性も多く存在する。しかし、パーティーで出会った男女が純粋な恋愛に発展する事も少なくない。そして異性との出会いだけでなく、参加しているうちに男性同士でも顔見知りになりビジネスにも使える人脈もできるケースだってある。社会の闇に穢れた男女が入り乱れているパーティーにも、それなりに一長一短があるということだろう。 文/桜アスナ
元レースクイーン。ライター兼漫画家として執筆活動の他に現役でキャバ嬢として働いており、全国屈指の有名キャバクラ「ジェントルマンズクラブ」に在籍しながらナイトワークの紹介会社の経営もしている。FRIDAYデジタルにて歌舞伎町の人々を描いた漫画「歌舞伎町やばい人図鑑」連載中。Twitter:@sakuraasuna01
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