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パチンコ業界団体の通告により“脱法状態”のYouTuber&ライターイベントが一網打尽の危機に

脱法的イベントに行政が大激怒

 それでも煽れば簡単に客が集まる、でも煽らなければ見向きもされないというホールはあらゆる対策を講じます。規制は基本的に射幸心をそそるようなものを禁じており、事実の告知については問題視されていません。  そこで新装開店や芸能人来店などをアピールしたチラシを撒いたり、その流れでライターイベントなんていうものも大盛況に。さらに新しい景品を入荷しましたとか、ポスターを貼り替えただけでリニューアルだなんて謳ったりと、とにかく何かをやらないとホールって不安なんだなと思ったりしました。  しかしそんな苦肉の策が行政の癇に障ったのか、翌年の2012年7月には「隠語を用いて巧妙に規制から逃れようとするなど表現方法の悪質化」が横行しているとして、「ぱちんこ営業における広告、宣伝等に係る風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反の取締り等の徹底について」という文章が発出されます。  見出しに「徹底」という文字が加えられたことから行政の本気度が伺えますが、それまで抜け道とされていたものを不適切な具体例として列記するほどの力の入れようです。これは効果があったようで、一気にイベント的な煽り営業は収束するものの、それでもなおホールと広告宣伝で食べている広告代理店は抜け道を探し続けています。

ステマ、晒し屋が横行してカオスな様相を呈する

 もちろん抜け道のなかには黒に近いグレーなものもあり、問題になるたびに潰されたり、時には行政処分が下されたりと、この10年はいたちごっこの様相。  最近は抜け道探しもより巧妙化していて、「ステマ」と某ホールの店長が呼ぶような晒し屋(第三者が出玉を独自に集計したという体で、特定ホールの出玉をアピール)のツイッターとか、個人が勝手に動画を撮影したという形で代理店がセッティングした女性ユーチューバーが案件としてホールを紹介するなんていうのが流行っています。  今回のホール団体の通告は、まさにそんな流行の広告宣伝がターゲットになりますが、全国的に波及していくのかどうか。一時期、広告代理店が仕掛ける脱法イベントには「ホールとは無関係な組織が運営しています」なんていう一文が規制逃れのお札のように書かれていましたが、正直そこまでしてやるのは無粋だなというのが筆者の率直な感想です。そもそもホールが広告宣伝をやりたいのか分からなくなるほど……。
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脱法的なイベントはこれからもなくならない
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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