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東大生が「世帯年収300万円台でも合格できた」たった一つのルール

悠々自適だった中高一貫校時代

病院 中学生当時の僕は、何も考えていませんでした。中高一貫校に特待生で入学できたことをいいことに、受験なんて全く考えずに遊び惚けていたのです。  もちろん大学受験なんて意識することはなく、ただ特待生待遇を維持できるだけの最低限の勉強だけ済ませて、あとはもっぱら部活三昧。家に帰ってもゲームだけして、自習なんてせずに寝る。こんな生活を高校三年生まで続けていました。  しかし、もちろんこれだけでは生きていくことはできません。それを思い知らされたのは、高校三年生の時でした。母の乳がんが発覚したのです。

受験の原動力となった母の病

 忘れもしない、僕が高校三年生の10月のことでした。家に帰ったら泣き崩れる母と神妙な顔の父がおり、母が乳がんだったこと、かなり進行していることが伝えられました。  最初は信じられませんでしたが、事実を受け入れるにつれて、僕の脳みそは一気に現実を考えるフェーズへ引き戻されていきました。 「昨日まで元気だった母も、いきなり死に直面した。自分もいつかは一人で生きていくべき時が来る。では、いまの自分は卒業したら、これからどうやって生きていくのだろう?」と強く考えるようになったのです。  僕のような、何の後ろ盾も、コネクションもない人間が、世間と対等に渡り合っていくためには、それ相応の武装が必要です。  特に、高校生や浪人生の頃なんて、それこそ何の称号も力も持っていません。ですから、自分が道選びに失敗したときに、それが致命傷とならないような仕掛けがいる、と強く考えていました。そして、これは僕の受験の原動力になりました。
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母の病室で参考書を広げて…
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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