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東大生が「世帯年収300万円台でも合格できた」たった一つのルール

3つの質問で「分からない」を浮き彫りにする

 これを応用して実践したのが「3つの質問」でした。  分からない物事に直面したら、僕はまず自分に3つの質問を投げかけます。ひとつめは「自分はその物事を構成する要素について知っているか?」というもの。  あまり抽象的なことを言っても分かりにくいので、「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」という文を例にして考えてみましょう。  この文の言っていることが分からなければ、僕はまず「自分はそれぞれの単語を知っているか?」と確認します。具体的には、文章の場合なら、その文を音読できるか試します。読めさえしないのなら、知らない単語があって当然だからです。もしここで理解不能になったのなら、きっと知らない言葉や概念があるのです。

分からない原因はひとつ一つ突き詰める

 このフェーズが終わったら、次は全体のチェックです。二つ目の質問として「文章全体を俯瞰してみた時に分からない部分がないか」を確かめます。もしもここで理解不能になったのなら、知らないルールがあるとみていいでしょう。例えば古語では「な~そ」で挟むと「禁止」を表すというルールがありますが、そんなこと言われないと分かりませんよね。  ここまで見ても分からない原因が不明なら、きっと前後の文脈との齟齬に原因があります。第三の質問は「前後の文脈や周囲の状況はどうなっているのか」と問うことです。ここで不明な箇所に突き当たるなら、分からない原因は文脈上の違和感に隠れています。
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東大模試で「数学3点」からの大逆転
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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