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初代プリウスは何が偉大だったのか? 現在の相場は20万円以下

初代プリウスの現状

外装色は、カタログメインカラーの「アクアライトメタリックオパール」

 さて、ここまでは初代プリウスの偉大さについて触れてきましたが、ここからは、初代プリウスが現在の日本で、どういった扱われ方になっているかご説明したいと思います。  まず、はじめに、プリウスが「歴史的に重要と認識されているか否か」についてですが、公式的な機関からは、高い評価をされているといえます。初代プリウスは、2022年において、日本自動車殿堂の歴史遺産車に選定。また、製作者であるトヨタ自動車系列のトヨタ博物館やトヨタ産業技術記念館でも初代プリウス(NHW10)が展示されています。  しかし、そういった評価とは裏腹に、中古市場で初代プリウスの評価は乏しく、もはや現在では絶滅危惧種になっている状態であるのです。  現在、グーネットやカーセンサーに掲載されている初代プリウス(NHW10)は、1台のみという状況。ほぼ入手困難な状態となっています。  また、業者オークションでも年間出品数は少なく、程度の良い車両は1年に2台程度となっています。そして、その相場は高くなく、最も高い個体でも20万円以下。これだけ、歴史的に重要な車種であるのに、驚くほど評価されていないのが現状なのです。

今がチャンス

 ですから私は、今こそ初代プリウスを買うチャンスであると思います。  歴史的価値あるクルマなのに、数が少なくなっており、なおかつ程度が良い車両は激減。それでいて相場が安いわけですから、最後の買い時だと思うわけです。入手するには、普通の中古車店経由のルートから以外からも、購入するチャンスを探らなければならず、情報を張り巡らせる必要があります(業者オークション代行の利用や、ヤフオクのチェックなど)。それでも、コレクションできる方がいるならば、程度の良い車両を保護したほうが良いでしょう。
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歴史的に重要となるのはNHW10
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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