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自社株を数億円で売却。50代前半でFIRE達成した男性のポートフォリオ

「資産運用を学ぶ必要がある」

勉強 Fさんも同様に考えたのですが、事業売却する少し前に、これまでの人生で資産運用はしていなかったことから、学ぶ必要があると考えたそうです。そんな時に私のTikTok動画が流れてきて、FFCを知ったのだとか。Fさんはセミナー受講の後に、スクール入会を決意しました。 「マネースクールでは経済の流れについて学び、日常でも経済系のニュースをチェックするようになりました。それで、金融知識の土台となる基礎が身についたと思います」  Fさん曰く、金融知識がしっかりと身についていると株価の下落局面でもメンタルがブレずに、腰の据わった運用が出来るそうです。  また、上場企業の役員と会うことが度々あるFさんは以前、経済や株式相場の用語を知らないことでと会話についていけない……と思う場面も少なくなかったそうですが、金融リテラシーが向上したことで、難なく話題に加われるようになったのも嬉しかったそうです。

FIRE達成者のポートフォリオ

 そんなFさんの現在のポートフォリオは、金融資産の約40%を米国株で運用しています。具体的な銘柄は、VOO(バンガードS&P500 ETF)、VYM(バンガード高配当株式ETF)、BND(バンガード 米国トータル債券ETF)で運用しているそうです。残り約60%は現金で保有しており、意外にもキャッシュポジションが多めです。これは次の金融ショックに備えているのかも知れません。  ポートフォリオについてFさんは、「高齢になるにつれて債券の比率を少しずつ増やしていきディフェンシブなポートフォリオにしたい」とのことです。基本的には資産額の増加は期待しておらず、それより確実なインカムゲインを得る運用を目指しています。もしも次に金融ショックが起これば、暴落した時にVYMの買い増しを狙っているそうです。  リスク資産の比率が低いので、運用益だけで完全FIREできるのかな?と思いましたが、Fさんにはそれ以外の収入がありました。
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“自己投資”の重要性
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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