「嘘をついたり、否定することもなく、しばらくの沈黙の後、振り絞るように小さな声で『ごめんなさい……』と謝られました。自分が元セクシー女優だと知られたら絶対一緒になれない、それで死ぬまで墓場に持っていくつもりだったけど、いつかバレるんじゃないかと恐れていたって。それでも『貴方のことが本当に好きだったから……』と泣きながら言われました。きっと彼女は私以上にずっと悩んでいたんだと思います」 　ちなみに都内でOLをしていたのは本当らしく、買い物に訪れた渋谷でスカウトされてアルバイト感覚で出演することに。ところが、撮影日が近づくと怖くなって断ろうとしたが、契約書を交わしたことでキャンセルもできず、契約分の仕事だけこなし、その世界から足を洗ったそうだ。 「周囲には隠していたそうですが、顔出しだったため、職場にバレて退職を迫られたそうです。また、中学時代の同級生がたまたま彼女の作品を見たとかで地元の友人たちにも知れ渡り、日本に居るのが嫌になってアメリカに来たそうです。このときもセクシー女優の仕事を続けていたなら話は別ですが、あくまで過去の話。 　私も若いころはそれこそナンパや飲み会で知り合った女性とその場限りの関係を持ったことは何度もありますし、少なくとも元セクシー女優だからといって彼女を嫌いにはなれなかった。だから、悩んだことは認めつつも別れる気はないと伝えたんです」