恋愛・結婚

20歳の元アイドルと47歳の元オタク夫婦を直撃「交際時に誓約書を書いていた」――2022年トップ10

年の差はあってもなにも変わらない

JR新大阪駅(東海道・山陽新幹線) 交際をするなかで苦労したことはあるのか。 「まあ、いちばんの苦労はやっぱり距離ですよね。超遠距離恋愛だったので会いに行くのが大変でした。大分から大阪まで新幹線を使っても片道5時間。車だと8時間以上かかるので。なんとか仕事の段取りをつけて会いに行ってました」(みっちゃん)  ともえさんは寂しがりやな性格だというが、遠距離恋愛は平気だったのか? 「よくテレビ電話をしてくれていたので、そこまでは寂しくなかったです。仕事で移動する合間も、寝てる時もずーっと繋がっていて。近距離のカップルよりも顔を合わせていたかもしれませんね」(ともえさん)  二回り以上の年齢差によるジェネレーションギャップはなかったのだろうか。 「年の差婚なのでよく苦労してそうと思われるのですが、そこに関しては特別な苦労はないです。普通のカップルと同じく、親に認めてもらうために頑張ったり、結婚に向けて準備を進めたりしていました」(ともえさん) 「女優さんや俳優さんの名前を知ってるとか知らないとかのジェネレーションギャップはありますけどね。あとぼくはニュースをよく見るけど、彼女はバラエティが多いとかテレビ番組の好みなどですかね。年下だから話が通じないとか、そういうのはないです」(みっちゃん)  27歳差でも価値観が似ているからか、特にこれといった問題はなかったそうだ。

GPSをつけても怒らない夫

 お互いに好きなところを聞いてみたところ、ともえさんは優しくて一途なところ、みっちゃんは顔と答えた。 「とにかくわたしを安心させてくれる行動をいつも取ってくれるところです。仕事の合間に電話をしてくれたり、“GPSでお互いの位置を把握する”ことを受け入れてくれたり。普通だったら嫌がるようなことも、みっちゃんはしてくれますね」(ともえさん) 「これ言うと叩かれそうですが、やっぱり推しを選ぶ時って顔から入るじゃないですか(笑)。笑顔がかわいいところも癒されます。あとは僕のことを好きでいてくれるところですかね」(みっちゃん)  二人が目指す理想の夫婦像は? 「夕方に近所を歩いてると、おじいちゃんとおばあちゃんのご夫婦が手を繋いで散歩しているのを見かけるんですよ。その姿を見て自分たちも、お互い年をとってもああやって手を繋いで買い物に行ったり散歩したいよねって話はしていますね」(みっちゃん) 「何年、何十年経ってもお互いを心から信頼し続けられる関係を築きたいです」(ともえさん)  ともえさんとみっちゃんは、終始笑顔で優しい視線を交わし、仲睦まじい様子だった。「オタク」が推しの「アイドル」と付き合い、結婚することも遠い夢ではなかったようだ。 <取材・文 /桃沢もちこ>
'93年生まれのフリーライター。社会問題からトレンド、体験取材まで幅広く書きます。アイドルオタクに詳しい。Twitter:@mochico1407
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