更新日:2022年12月18日 11:19
エンタメ

「M-1グランプリ決勝進出9組」元ファイナリストが考える“意外な本命コンビ”

ロングコートダディ(吉本興業)2年連続2回目

ロングコートダディ

ロングコートダディ

 堂前透、兎からなる吉本興業所属のコンビである。2年連続で決勝に進出しただけではなく、今年はキングオブコント2022でも決勝進出を果たした。  彼らはボケとツッコミの役割分担が決まっておらず、そして時にはツッコミがなく、ひとつの設定の中で両方がボケを応酬するネタもあり、変幻自在なコンビである。それだけに両方とも器用な芸人のように思われるが、兎君は筋金入りの「天然」として芸人界隈ではよく知られている存在だ。  そんな兎君の不器用さやテンパったところを、ネタ作り担当の堂前君がしっかりと生かし切り、巧みな構成で魅せるネタは秀逸。

目指すところはやはりキングオブコントとの二冠

ロングコートダディ 3回戦ではひねりを利かせた設定の中にコンビの関係性をうまく溶け込ましたネタを披露し、準決勝では大喜利力の強さを遺憾なく発揮。昨年同様、決勝の審査員にしっかりハマりそうなネタだった。  漫才だけでなく、コントでも結果を残している彼らからすればM-1制覇は通過点であり、目指すところはやはりキングオブコントとの二冠達成だろう。今年は連続出場コンビが2組しかおらず、本命と目される中で最初のタイトルをまず奪取する!
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ファイナリスト唯一の「右投げの本格派タイプ」
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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