更新日:2022年12月18日 11:19
エンタメ

「M-1グランプリ決勝進出9組」元ファイナリストが考える“意外な本命コンビ”

さや香(吉本興業)5年ぶり2回目

さや香

さや香

 ツッコミ担当新山、ボケ担当石井からなる吉本興業所属のコンビである。「とろサーモン」がラストイヤーにして決勝へ初出場し、優勝を飾った2017年大会で、彼らも初めて決勝進出を果たす。しかし、栄光から一変。彼らの地獄は始まった。  2018年からは決勝はおろか準決勝の舞台にすら立つことができない。昨年ようやく準決勝の舞台へ舞い戻ってきたものの、決勝進出はならず。そして、今年に入り、ボケとツッコミを変更。この大きな決断が功を奏し、彼らは決勝の舞台に舞い戻ってきた。

ファイナリスト唯一の「右投げの本格派タイプ」

さや香 もともとツッコミだった石井君のボケにはまったく違和感がなく、とぼけた雰囲気も素晴らしい。パワフルなボケを武器に会場の空気を力技で変えていた新山君がツッコミにまわることによって後半の伸びが素晴らしい。連ねる言葉のリズムもテンポもよく、大きな笑いを作ることができるコンビだ。  今年のファイナリストを野球の投手で例えるならば「左投げの技巧派タイプ」が多く、「右投げの本格派タイプ」はさや香のみといったところ。「さや香vsその他8組」と言っても過言ではない。だからこそ逆にさや香の漫才が新鮮に見えるはずだ。  ここ2年は東京勢にM-1タイトルを持っていかれている中で、大阪にタイトルを取り返すのは彼らだ!
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今回の決勝は「『真空ジェシカ』が普通に見える」
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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