更新日:2022年12月18日 11:19
エンタメ

「M-1グランプリ決勝進出9組」元ファイナリストが考える“意外な本命コンビ”

<文/ユウキロック>  日本中が熱狂するワールドカップも残すところ3位決定戦と決勝を残すのみとなった。今大会の日本代表はというとドイツ、スペインというワールドカップ優勝国を撃破するという快挙を成し遂げ、日本サッカー界にとって新たな1ページを刻む大会となった。  そして、12月18日に開催されるM-1グランプリも同様である。準決勝のレポートでも書いたが、昨年や過去のファイナリストが尽く敗れ去り、残ったメンバーは超個性派たちばかり。審査員も5年ぶりに変更され、新たな1ページが刻まれるだろう。  日本中を熱狂させる漫才日本代表の9組をご紹介しましょう!

▼ダイヤモンド(吉本興業)初出場

ダイヤモンド

ダイヤモンド

 ツッコミ担当小野竜輔、ボケ担当野澤輸出からなる吉本興業所属のコンビである。2021年、日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」の年明け特番「おもしろ荘へいらっしゃい!」で優勝。  当時は小野君がボケを担当することが多く、しかもロートーンでネタによってはほとんどしゃべらないこともあった。それが今年から役割を明確し、小野君が大声でツッコみ、表情豊かにリアクションをする。M-1に挑み、早々に結果を出すこととなった。

お互いの感情が乗るようになり、血が通う漫才へと昇華

ダイヤモンド もともとネタの内容が秀逸で、なおかつ構成にテクニカルな部分をうまく使うコンビだったが、小野君のテンションの変化によりお互いの感情が乗るようになり、血が通う漫才へと昇華していった。  野澤君が栃木出身で東京NSCを卒業した一方、小野君は山口出身で大阪NSCを卒業。だからなのか野澤君は常に標準語なのに対して、小野君は標準語の部分もありながらも、ツッコミが強くなる部分は語尾が関西弁になるという特徴がある。怒りが上がると関西弁になるので、感情が乗っている証拠であることがわかるのだ。  4年連続準々決勝止まりだった彼らが準決勝で止まることなく、決勝進出。そして、止まることなく優勝へ。ダイヤモンドがM-1の舞台で最高の輝きを放つ!
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コント師ならではの演技力と温和の空気感、オシャレな雰囲気
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子

芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)

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