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8000万円を米国株に一括投資した直後に暴落、地獄から逆転FIRE達成した50歳男性

資産運用に不安「投資したお金が減っていく…」

資産運用 資産運用をするとしても、金額が大きいだけになるべくリスクは抑えたかったGさん。安定的に運用できるうえ、再現性の高い方法はないかと模索しました。 「そうしているうちにインデックス投資を知り、インターネットやYouTubeを見て勉強するようになりました。2021年10月に楽天証券で口座を開設して、つみたてNISAからスタートしました」  とはいえ、つみたてNISAは少額(年間の上限は40万円)を長期で投資して資産形成する方法です。Gさんはすでに3億円の現金があったので、さらなる入金をして、しっかりと利回りを得る必要があると気付きました。  自分なりに考えたすえ、3億円のうちの2億円を株式に投資し、1億円は現金で残しておこうと決めました。  しかし、2億円をどのようなペースで、どのタイミングで投資していいかが分からなかったと言います。不安な気持ちのまま、まずは2億円のうちの10%の2000万円を2021年12月に投資しました。ちょうど当時は株高になっていたので、“自分の投資は成功している”と信じて疑いませんでした。  ところが、2022年1月からFRB(連邦準備制度理事会)がインフレ抑制のために、金融引き締めを実施して、株価は暴落しました。2022年のS&P500は年初来から最大30%暴落、Gさんは米国株を天井付近で掴んでおり、為替レートでもドルを高値圏で両替しており、投資した2000万円は、いつしかマイナス200万円〜300万円程度になっていました。

精神崩壊寸前「このまま継続するのは不可能」

 2002年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカのダニエル・カーネマンらが発表したプロスペクト理論によると、人は投資で300万円を増やす喜びより、300万円を減らす痛みの方が大きいそうです。  300万円を仕事で稼ぐにはどれだけ大変か……Gさんは、含み損のストレスで胃が痛くなりました。 「このままでは引き下がれないと思って追加投資をしたのですが、投資額は8000万円まで膨れ上がっていました。当時は株が乱高下して、証券口座の評価額がプラス1000万円〜マイナス1000万円を行ったり来たりしており、精神崩壊寸前まで追い込まれてしまいました」  経済ニュースでは暗い話題ばかり報道されており、不安な日々を過ごしていました。幸い、Gさんは私のYouTube動画やライブ配信を視聴していたので、“暴落しても株は売却してはいけない!”と何となく理解していたそうで、我慢して売らずにホールドしていました。  しかし、このまま資産運用を継続するのは不可能だと考え、Financial Free Collge(FFC)の講座に入会を決意しました。FFCでは講座だけでなくコンサルティングがあるのが特徴で、コンサルタントに今に至るまでの経緯や資産のポートフォリオについても全て打ち明けました。相談した結果、Gさんは米国株のETFを中心に、インデックスをコアにして、サテライトで配当銘柄に投資すると決めました。
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FIREを達成したポートフォリオ
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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