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「買ってはいけない福袋の見分け方」を解説。“お得に見える福袋”のからくり

 年末年始の風物詩とも言える福袋は、今年もさまざまな業界で販売されている。基本的には「お得の詰め合わせ」と認識している人が多いだろう。しかし、なかには“あまりお得ではない”福袋も存在する。それはどのように見分ければ良いのだろうか。  そこで今回は、福袋情報の専用サイト「福袋カレンダー」の管理人であるMOMOTA氏に「買ってはいけない福袋の見分け方」を聞いた。

ファッション系福袋には注意

MOMOTA氏

福袋カレンダー公式 運営管理人MOMOTA(米倉勝巳)氏のキャラクターアイコン
https://happy-bag.biz/

 MOMOTA氏は「私は福袋が好きで情報発信しているので『買ってはいけない』と言ってしまうのは心苦しいですが……」と前置きをしつつ、損をしないためのコツを解説した。 「まず注意しなければならないのはファッション系の福袋です。ファッション系は素材などによる肌感覚や色合いなど、自分の思い込みとの違いによるクレームが多くあります。そのため最近では、あまりのクレームの多さから業界全体的に『中身のわかる福袋』へとシフトしていきました。  そもそもファッション系福袋は、福袋用にアウトレット製造ラインで作られた商品を入れています。実際に店頭で売られている商品と比べると、少し素材の質を落として作られているため、手に触れて初めて不満に思うこともあるでしょう。  ただ、福袋の原点である『在庫を捌く』という意味合いで、実際に店舗で販売されている商品の『選べる3点福袋』といったタイプなら、素材で不満に思うことはないと思います。  つまりファッション系の福袋は、そのブランドの大ファンの人にはオススメできますが、そうでなければ注意が必要なのです

福袋の謳い文句「◯万円相当」のからくり

 続けてMOMOTA氏は、福袋でよく見かける謳い文句についてのからくりを解説。 「福袋の謳い文句で『7万相当が1万円』とか、よく見かけますよね。でもファッション系の場合、福袋用に製造した“どこにも売っていない商品”が入っているのに、金額を入れてしまうのはおかしな話なのですが、実はからくりがあるんです。  例えば5点セットの中に、実際にお店で販売した商品が1つでもあれば『あくまでの希望価格』の表示が可能なのです! このことも少し頭に入れて検討してみてください」
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食品系福袋で損をしないコツ
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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