サラリーマン副業を失敗させないための「3つの鉄則」/猫山課長
note作家の猫山課長と申します。金融機関で課長をしながら、ネットでは働き方やキャリアに関する執筆活動を行い、ありがたいことにSNSなどで多くの反響をいただいています。
昨年から大企業の副業解禁のニュースが目につくようになりました。物価高や電気代の上昇、そして十分には上がっていかない給料を目の前にして副業を考える人は今後増加すると考えます。今回は実際に副業(兼業)をおこなっている私の経験をもとにしたアドバイスをさせていただきます。
私が現状で行っている副業は以下になります。
1 アパート経営
2 noteでの記事販売
3 日刊SPA!での連載
4 勤務先とは別の会社の相談役
5 書籍の執筆
以上、5件の副業をしています。本業を退職しても食っていけるレベルには残念ながら到達していませんが、随分と前進していると感じています。
そもそも、リスクを取ってまで副業をしようと決心した一番大きな理由は、将来への不安です。子供の学費、親の介護、自分達の老後など、不安の種を挙げればキリがありません。田舎の会社員である私の給料ではそれらゲームをクリアできるかどうかわからないことから、副業を行うべきだと考えました。
そんな私が実際に副業をやってみて、守るべき鉄則があることに気づきました。
鉄則① 本業に悪影響を及ぼす副業はしない
会社員が副業を行う場合、最も重要なのが本業に悪影響を及ぼさないことです。普通に考えて、副業の収入が本業の収入を超えることはまずありません。生活の基盤となる本業での稼ぎを増加させることはブレてはならない基本路線。副業はあくまでサブなのです。
本業の評判を落としたり、本業での仕事のパフォーマンスが落ちたりする強度の副業は避けるべきでしょう。私がアパート経営を選んだのは平日の勤務中は何もしなくてもいいからです。
鉄則② 周りの許可を得てから始める
副業解禁が叫ばれる今ですが、多くの会社では許可制だと思います。なので必ず許可を得てから始めましょう。「バレなければいい」という人もいますが、社内規定を無視する人物は評価が下がりますのでオススメできません。先ほども言いましたが、大切なのは本業です。本業にとってマイナスに働くことは絶対にしてはいけません。
私は自社で史上初の副業申請者でした。当然、総務部は相当困っていましたが、しっかりと許可を取りつけてから始めています。
また、家族にも必ず伝えましょう。時に配偶者の協力が必要であったりする場面も出てきますし、家のことをする時間も減ります。家族の同意は必須です。
鉄則③ 興味より不安が先立つならやめておく
金銭面や成長の面から副業をやりたいと思う人は多いと思います。一方で、副業を始めるには多くのハードルがあります。
「勤務先に認めてもらえるか」
「上司や同僚から陰でなにか言われるんじゃないか」
「家族から反対されないか」
「自分の責任で商売ができるのか」
「(借金する場合)ちゃんと返済できるのか……」
など、悩みは尽きません。
加えて、副業を始めると明らかに忙しくなります。シンプルに仕事が増えるわけですから当然です。これまで休めていた時間が休めなくなるのは可愛い方で、四六時中仕事のことを考えるようになります。
将来への不安から副業を開始
副業をする人が守るべき3の鉄則
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金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。初著書『銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術』が発売中。Xアカウント (@nekoyamamanager)
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