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“賞レース”常連芸人が続々!渋谷区3LDKの「お笑い虎の穴」とは?<ケビンス仁木恭平×ママタルト檜原洋平>

「DEAK」と呼ばれた男

──先ほどの「DEAK」呼びですが、なぜ……? 仁木:ZAZYだけが僕を名前で呼んでくれず、「DEAK」と呼び続けられているうちにみんなにも定着したんですよ。 檜原:ちょっとした嫌がらせから始まったんだよな。でも元をたどるとZAZYも、NSC(養成所)時代、楠見(大輔、一時期ZAZYと「アーツ」というコンビを組んでいた)くんという同期の子が勝手に「ZAZY」と呼びはじめて、それが芸名になったんですよ。 仁木:かつて自分がやられたことを僕にやってきてたのか。 檜原:そこから、僕がirony(アイロニー)、坂田がラドリック、平井がマリ、ZAZYがZIGGY(ジギー)と、全員の“ハウスネーム”が決まりました。

「インスタライブしてたほうがええやろ」

カサグランデ

寒川さんの誕生日の様子。カサグランデには「グランダー」と呼ばれる視聴者からよく差し入れが届いた(仁木さん提供)

──インスタライブ「おやすみカサグランデ」は仁木さんが入居されて、芸人さんが3人になったタイミング(2018年)でスタートしたんですよね。なにかきっかけが? 仁木:2018年頃は、3人でずっとYouTubeで気持ちの悪いカエルの動画とかを見て毎日を過ごしていて。「こんなんやったらインスタライブしてたほうがええやろ」とZAZYが言い出したんです。当時、トンツカタン森本(晋太郎)くんのインスタライブ(『おこたしゃべり』。現在はYouTubeにて配信)がすごく人気で、ZAZYはそれが羨ましかったんでしょうけどね。 檜原:ZAZYのInstagramアカウントが一番フォロワーが多くて、当時で4000人くらい。だからZAZYのアカウントでインスタライブをやっていたんです。でもZAZYは自分で提案しておきながら「俺の大事なアカウントをこんなことに使われたくない!」と文句を言っていましたね。 ──そこに、坂田さんや平井さんが入居してきて、インスタライブにも参加するようになったんですね。 檜原:そうです。2020年にコロナ禍に突入して、みんなライブがなくなってすごく暇になったんですよ。そしたらZAZYが(口調を真似て)「これは1週間配信をしないとだめだ」と。 仁木:誰の了承もとらずに。
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注目を集めた1週間連続配信
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ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

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