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“賞レース”常連芸人が続々!渋谷区3LDKの「お笑い虎の穴」とは?<ケビンス仁木恭平×ママタルト檜原洋平>

「神様が肥満をひわちゃんの前に落としていった」

──仁木さんがカサグランデに住んでいなければ、ケビンスは存在していない。 檜原:そうです。コンボイはオズワルドの伊藤(俊介)さんが連れてきてくれたんですけど、僕も知らなくて。 仁木:誰も知らなかったよ。でもひわちゃんも、カサグランデがなければママタルト組んでなかったんじゃない? 檜原:カサグランデに住むようになったのはママタルトを組んでからだけど、ZAZYがきっかけなのは確かなんだよね。まだZAZYが大阪にいた2015年に、『ダウンタウンのごっつええ感じ』の「山-1グランプリ」で東京に来ていて、一緒に飲んだんですよ。その時「次はすごく太ってるとか、歌がうまいとか、特徴のあるヤツと組んだほうがいい」と言われて。翌日のフリーエントリーの大喜利ライブに大鶴肥満というめちゃくちゃ太ったヤツがいて。昨日の今日だったんでしゃべりかけたら同じ歳だし共通の知り合いも多いし。 仁木:神様が肥満をひわちゃんの前に落としていったんだな。

家賃を10か月分くらい滞納していたZAZY

カサグランデ

仁木さん。カサグランデ入居中に前コンビの解散と新相方との出会い、そして新コンビ結成を経験した

──ZAZYさんは2020年の『R-1グランプリ』で準決勝進出などでカサグランデの中ではいちばん最初に注目された芸人さんだったと思うのですが、そのことで関係が変化したり、格差を感じたりしたことはありましたか? 仁木:でも、ZAZYもしばらくは全然食えていなかったので、そんなに格差は感じていませんでしたね。家賃も10か月くらい滞納していたし。 ──その滞納分は誰が補填を? 檜原:寒川がサラリーマンなので代表して契約してくれていて、ずっと立て替えてました。 仁木:家賃払ってないのに、ふつうに飲みに行ったりしてたよな。 檜原:僕やDEAKは、みんなバイトをしてたんですよ。ZAZYは家賃を滞納しておきながら「お前らは芸人の仕事もせずにバイトばっかり行って」と憎まれ口を叩いていました。 仁木:寒川が帰ってきたときだけネタを書いてるフリして。 檜原:「こんなに頑張ってるけど家賃が払えない」という姿勢を見せて(笑)。
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「頑張ってるなと思うのは『R-1』の期間だけ」
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ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

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