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競馬クラシックレースの法則。過去の穴馬から見えてきた「4つの激走パターン」

強運? ドハマり? 一世一代の大激走パターン

 そしてもう1つ、クラシックにおいて発生しがちなのが、「一世一代の大激走パターン」です。  記憶に残る大穴をあけたものの、その後は鳴かず飛ばず。だからこそ逆に大激走の印象が強く残ります。  例えば2002年のノーリーズン。15番人気と低評価ながら、タニノギムレットらの追い込みを封じて勝利。1馬身3/4差の完勝でしたが、その後は目立った戦績も残せずに引退してしまいました。2021年のオークスで16番人気ながら3着に激走したハギノピリナにも衝撃を受けました。  ただ、その後はやはり勝てず、現在2勝クラスに甘んじています。このパターンは枠順や展開がドハマりしたケースも多く、内枠や外枠など極端な条件で注目です。 ・主な例 2021年 ハギノピリナ オークス16番人気3着 2018年 コズミックフォース 日本ダービー16番人気3着 2011年 エリンコート 7番人気1着 2002年 ノーリーズン 皐月賞15番人気1着 1997年 ナナヨーウイング オークス13番人気2着

歴史は繰り返す! 今年も波乱のクラシックが幕を開ける

 こうしてみていくと、春のクラシックでは想像以上に大穴馬がよく走っていることがわかりますね。競走馬における3歳春は、人間でいえば高校生か大学入学くらいの時期。ちょっとした運や成長次第で、これまでの成績や評価など覆してしまうわけです。  ○○のイチローや、××のダルビッシュが必ずしも大成しないように、怪物○○、無敗の××といった派手な看板は案外アテにならないものです。今年の出走馬の中から該当する馬を探してみると、思わぬ大穴馬を発掘できるかもしれません。 文/TARO
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