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意外と手堅い「船舶投資」ってなに?融資型クラファンで少額投資も可能、低リスクで9%以上の利回りも

抵当権があり有事に強い。小口投資も可能

船舶投資

基本的に船舶の価値は船型、船齢により決まる。5年に一度点検が義務づけられ、品質チェックも行われる

「例えば、知り合いのラーメン屋に出資して、そのラーメン屋が失敗すれば当然、出資金は諦めるしかない。もしこれが融資であれば少なくとも知り合いに『借りた金は返せよ』と言うことができますよね。さらに投資だと『儲かったときに分配』ですが、融資だと儲けとは関係なく金利を要求できます。つまり安定収益です」  しかし事業に失敗すれば借金を返せなくなるため、結果は同じではないのか? 「船舶は抵当権が設定できます。もし船会社が借金を払えなくなった場合、担保の船舶を競売で処分して、その売却代金から未回収の借金を回収する事が認められています」  法律上、船舶や航空機は不動産と同じ扱いなのだ。

有事に強いのも安心要因

「さらにリスクを減らすために、お客さまには利益と一緒に出資元本もどんどん返しています。一般的なクラウドファンドの場合、例えば3年の投資なら、利益だけを分配し、3年後に元本をお支払いすると思います。 法律上は不動産の扱いでも、鉄でできている船舶はトラックと同じく古くなれば価値が下がる動産です。最悪の場合、船を売却してお客さまの出資元本を回収するわけですから、年々下がる船の価値に合わせて、お客さまの出資元本も下げています」  有事に強いのも安心要因だ。 「例えば中国の経済が悪くなったら、中国の不動産はそこで終わりですが、船は動かせます。景気の良い南米に行けばいいだけの話です」  ただし為替のリスクはどうしてもある。そのため、やや金利が下がるが最近では船会社に円建て融資を持ちかけているのだそうだ。
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投資額と購入層
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