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レディース総長は「まるで“宝塚”の花形だった」ヤンキーではない女の子が、総長に憧れていたワケ

ルックスでも絶大な存在感、カリスマモデル級の影響力

レディース

レディースたちはルックスの存在感でも人気を誇った。写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 そんなレディース総長たちのビジュアルに憧れを抱いても不思議ではないのですが、カリスマモデル、ファッションリーダーのようでもありました。 「〇月号の雑誌に出たときの〇〇さんのアイシャドーの色がとても素敵で私もお揃いにしたいのですがどこに売ってるのですか」 「〇〇さんのネックレスと同じものをつけたいので買ったお店を教えてください」

ヤンキーではない読者が、“主人公”を見る目で勇気をもらっていた

似顔絵

漫画の“主人公”を彷彿させる。写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 読者のなかには、今で言うところのアイドルの“推し”を見るような感覚でレディース総長に憧れていた人もいます。 「〇〇さん愛してます……」 「一度でいいから会いたいです」 「〇〇さんの地元まで行きますから一度でいいのでご飯を一緒に食べてもらえませんか」  ただ、追っかけも行き過ぎてしまうと、電話番号を調べて何度も電話してきたり、家まで押しかけてきたり、そんなことも珍しくなかったようで……。  ともあれ、じつは似顔絵やファンレターなどを送ってくる読者の大半は、同じレディースをやっているような女の子ではなく、なぜか「オタク」的な性格の子たちが多かったんです。漫画やドラマに出てくる“主人公”を見るように、喧嘩や暴走をしているレディースたちの姿を自分に投影させて、どこか勇気をもらっていたのではないかと思います。
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あの頃、確かに存在していたレディース暴走族
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伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。

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