エンタメ

吉本芸人、実は“年商5000万円超”の売れっ子探偵だった「芸能界からの依頼も…めっちゃあります(笑)」

芸人の「コミュニケーション力」が役立った

片岡:探偵は経営者気質と、職人肌気質に分かれるんですよね。職人肌の探偵のなかには、腕はあるけど、仕事がない、という人もいるんです。仕事を取りに行くのは苦手というタイプですね。あるいは、ちょっと癖があって、直でやり取りできる人がなかなかいなかったりする。  一方で、僕はコミュニケーションを武器に、仕事を取ることができる。かつ、そういった職人肌の人と直接繋がって、「最低いくらだったらやってくれますか?」と“ぶっちゃけ”な単価を把握しやすい。密な関係値を築くことで、相場の半分の料金で仕事を請け負えるスキームが出来上がりました。  また大手の探偵社さんだと、サラリーマンなので、腕がある人こそ独立するという事情もあります。変な話、会社には偏差値45~55ぐらいの人が残りがちで、偏差値70の人は“外”にいる。僕は、癖もあるけど、腕のよい偏差値70の人と仲良くなれるんです。それはやっぱり、芸人の突破力やコミュニケーション力が役立っているかもしれません。

事前に「伝えること」でトラブルを軽減

片岡正徳――人にお願いするときのコツは、何かありますか? 片岡:先に、相手にとってのメリットを伝えることです。なんなら、僕はチームを組む相手に“(お金を)前払い”をすることもあります。これは、逆に“お願いされる時”も有効です。浮気調査の依頼で、疑惑対象がシロだった場合に、「そんなはずはない」と文句を言う人も一定数いるんです。  そういうケースのために、先に「本当にシロの場合もある」ということは伝えておく。ただし、探偵に頼めば、自力で把握できないことを細かく確認できるというメリットがあることをきちんと示す。そうすることで、トラブルも軽減できます。
次のページ
開業して半年で、1000万円売り上げた
1
2
3
4
5
大阪府出身。大学卒業後、会社員を経てライターに。エンタメ系での著名人インタビューをメインに、企業/人物の取材記事も執筆。トレンドや話題の“裏側”が気になる。『withnews』で“ネットのよこみち”執筆中。Twitter:@Yoshikawa_Miho_

記事一覧へ
おすすめ記事