勤務歴11年“スナックのママ”芸人が語る、副業のリアルな収入「MAX給料は芸人の50倍」
政府の方針で「副業元年」と呼ばれた2018年。その流れは会社員以外にも広がり、今や芸人という職業の傍ら、もうひとつの仕事を持つことが当たり前になりつつある。
@masae215)は、芸歴15年、副業のスナック勤務は11年目。今やママに“キャリアアップ”し、「もうママのほうが稼いでいる」と笑うまさえさんだが、軸足は芸人。芸人になりたいと思った原点と、副業生活のリアルを直撃した。
【インタビュー後編を読む】⇒「新しい地図」の3人も驚いた性格診断とは?お客の驚きの行動を“スナックのママ芸人”に聞く
――副業を始めるきっかけをおうかがいする前に、そもそもなぜ芸人に?
まさえ:私、志村けんさんが大好きなんです。ドリフターズやバカ殿世代で、みんなでワーッてバカをやっている仲間に、自分も入りたい!というのが、いちばんの動機です。でも、実は大学卒業後、いったん就職したんですよ。
――就職したんですね!? その時の業界は?
まさえ:ファッション業界で、某有名アパレルブランドです。でも、入社すぐ顔にジンマシンがぶわーって……。何かのストレスなのかと思って、「働く」ということを考え直した時、夢だった芸人を目指そうと思い立ちました。
それでお笑いの雑誌を見ていたら、タイミング良く開校するお笑い養成所(ワタナベコメディスクール。2004年秋開校)がある。すぐに入所して、ジンマシンは1か月で全部消えました(笑)。
――肌はストレスのバロメーターですね。副業はいつから?
まさえ:まず、芸人の収入だけでは生活できないので、ずっと副業(アルバイト)はしていました。どうせなら好きなものと関係させたいと思って、全部お酒がらみ。バーや居酒屋などを転々として、今のお店(スナック「いっぷく」)は、前に働いていたお店が閉店になった時、偶然オープニングスタッフ募集の張り紙を見つけました。
とはいえ、スナックは未経験だったので、最初はやや抵抗があったのは事実です。とりあえず1か月だけ、次の仕事が決まるまでの“つなぎ”のつもりで働き始めたら、10年経っちゃった(笑)。
――めちゃめちゃ水が合ってる(笑)。でも、副業選びは“お酒”という軸があるのに、スナックは意外に初だったんですね。
まさえ:スナックって、基本的におじいちゃんがお客さんで、おばあちゃんのママを口説く、みたいなイメージを勝手に持っていたんです。お店はビロード張りのソファに、タバコの火を押し付けた穴が開いているような薄暗い雰囲気で、人生のベテランしかいない、みたいな。
なんとなく自分は場違いなのかな、と思っていたけど、実際に飛び込んでみたら、お客さんは思ったより若いし、気軽で自由で、すごく働きやすい。5~6年前から本格的に“ママ”になって、なんなら芸人での給料よりも全然稼いでます(笑)。
お笑いコンビ「うみのいえ」のまさえさん(38歳、
女芸人がスナックのママになるまで
スナックに「最初はやや抵抗があった」
大阪府出身。大学卒業後、会社員を経てライターに。エンタメ系での著名人インタビューをメインに、企業/人物の取材記事も執筆。トレンドや話題の“裏側”が気になる。『withnews』で“ネットのよこみち”執筆中。Twitter:@Yoshikawa_Miho_
記事一覧へ
記事一覧へ
【店舗情報】
スナック&バー「いっぷく」
東京都品川区小山6丁目5-6 B1
【うみのいえ出演情報】
浅井企画若手発掘ライブ「イチゲキ!」
会場:新宿バッシュ!!
2023年4月14日(金)17:50開場 18:00開演
スナック&バー「いっぷく」
東京都品川区小山6丁目5-6 B1
【うみのいえ出演情報】
浅井企画若手発掘ライブ「イチゲキ!」
会場:新宿バッシュ!!
2023年4月14日(金)17:50開場 18:00開演
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ