年収600万円の大手社員を辞め、あえてフリーターになった40代。10か月たって後悔は――大反響・総合トップ10
日刊SPA!で反響の大きかった2022年の記事をジャンル別に発表してきたが、今回は総合トップ10。初回とランキング発表時の反響をあわせて集計、本当にスゴかった記事を発表する。第4位はこちら!(集計期間は2022年1月~2023年3月。初公開日2022年6月18日 記事は取材時の状況。同一連載からは1記事のみランクイン)
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自分の人生、これでよかったのだろうか――。職場や家庭など環境の変化、心身の揺らぎを引き金に中年の8割が陥るとされる心理的危機“ミッドライフ・クライシス”。人生の折り返し地点ともいわれる40歳は今やもう「不惑」ではなく「惑」と言っていい。しかし、そこを辛くも乗り越えた人たちがいる。今回は大手メーカーの正社員の座を捨て、敢えてフリーターの道を進んだ男性に話を聞いてきた。
40代ともなれば、上司と部下の板挟みや、仕事の重圧などで心身が荒んでいく人は多い。そんな“中年の危機”を脱し、人生を謳歌しているのが、小澤拓也さん(仮名・45歳)。以前は愛知県にある大手メーカーの正社員として16年間勤務していた。
「40歳すぎから工場の責任者のような立場になり、ヒラ社員なのに責任だけが重くなっていました。ミスが起きると年下の先輩社員に机を蹴られたり、みんなの前で『お前、次のリストラ候補だから』と怒鳴られたり。精神的に追い詰められていきました」
いまだ独身で、人付き合いが苦手な彼が頼るのは三重県に住む母親だけだった。母には「我慢しなさい」と諭されたが、44歳で退職。年収600万円の正社員の座を捨てた。
「人生を折り返して、もう健康に過ごせる時間は長くないかもしれない。だったら無理に会社にしがみつくよりも、最低限の生活費を稼いで、あとは自由な生活がしたかった」
責任の重さと年下社員のハラスメントで心が限界
年収600万円の正社員の座を捨てた
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