更新日:2023年05月03日 12:49
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かつては安倍氏、小池氏も。ニコニコ超会議から「政治ブースが消えた」ワケ

党首不在で盛り上がりに欠けた社民党のブース

一方、社民党は党首の福島みずほさんが各地で開催されるメーデーに参加するため、会場には姿を見せませんでした。当時、福島さんは社民党唯一の国会議員です。その福島さんが姿を見せなければ、社民党ブースが盛り上がらないことは言うまでもありません。
ニコニコ超会議

2022年の参議院議員選挙では社民党から立候補した村田しゅんいちさん。今年は、党としてではなく、仲間とともに個人でブースを出展(2023年小川裕夫撮影)

福島党首の代わりに社民党ブースを切り盛りしていたのが、夏の参議院選挙に立候補を予定していた村田しゅんいちさんでした。

政党のブース出展がついに途絶える

今年のニコニコ超会議は、統一地方選が終わった直後ということもあって政党のブース出展はゼロでした。歳月の移り変わりにより、政治とネットの融合、それからリアルへとつなげることを目指したニコニコ超会議は政治から遠ざかっていることが如実に表れています。 そうした状況でしたが、それでも今年のニコニコ超会議に政治色のあるブースが2つありました。ひとつは、先ほど紹介した村田しゅんいちさん個人が仲間たちと共同で出展したブースです。 村田さんは昨夏の参院選で社民党から立候補したこともあり、出展したブースには社民党の大椿裕子参議院議員がトークイベントのゲストで登壇しています。また、昨夏の参議院議員選挙で立憲民主党から立候補した要友紀子さんもブースの手伝いに姿を見せています。 もうひとつが、大田区議の荻野稔さんが出展していたブースです。荻野さんはオタク議員として知られ、政治を身近に感じさせるような自作のマンガを販売していました。 これら2つのブースは政党による出展ではありません。あくまで個人による出展です。そのため、以前のようなお大きな規模のブースではなく、こぢんまりとしていました。なによりも、党勢拡大といった目的も感じられませんでした。
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「大規模イベント」は役割を終えたのか
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フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。首相官邸で実施される首相会見にはフリーランスで唯一のカメラマンとしても参加し、官邸への出入りは10年超。著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)などがある Twitter:@ogawahiro

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