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結成35周年の爆笑問題「いつまでもプレーヤーとして舞台に立ち続けたい」

映像的な仕掛けが満載の長編小説『笑って人類!』

bakushomondai_02――太田さんの本でのお仕事というと、新刊小説『笑って人類!』も注目されていますが、反響はいかがですか? 太田:もう、もっと反応が欲しいよ。村上春樹さんの新刊とセットで売ればよかったな(笑)。 ――2段組み500ページの本が全編書き下ろしなのにも驚きました。よく執筆時間があったものだなと。 太田:何年もかけたからね。ボツになっちゃったけど、もともとは映画にする予定で、実写からアニメのシーンにいきなり変えたら驚くんじゃないかとか、映像として考えたアイデアも多いんです。映画脚本として書いた段階でも5時間はかかると言われていたのに、さらに膨らましたから、これだけのボリュームになっちゃった。 ――幅広いメディアで活躍されていますが、媒体によって表現の仕方は変えていますか? 太田:その都度、その時代によって変えてますよ。日本原論も最初のころは、誰も読んでないだろうと思って、ほぼタブーなしで書いてたんで。また担当の2人目が町山智浩さんで、まだ金日成時代の北朝鮮とか、危ない政治ネタでもどんどん書いてっていう人でさ(笑)。今掘り起こされるとヤバいのは相当あると思う。そんな日本原論も今では『Hanada』で連載中。左から右まで大忙しだよ(笑)。
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タブーでも大衆にウケる、それが芸だ
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企画や体験レポートを好むフリーライター。週1で歌舞伎町のバーに在籍。Twitter:@tsumami_gui_

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