更新日:2023年07月07日 13:55
恋愛・結婚

20代女性社員との不倫を密告され…「降格・異動・離婚」の地獄を見るハメに

養育費を支払うため、会社にしがみつくことに

中村さんも異動の数か月後、会社から東北某所にある営業所への転勤の内示が下され、それを受けることに。このとき妻とはすでに離婚が成立。当時小学生だった一人娘の養育費の支払いもあり、どんなに肩身が狭くなっても会社にしがみつくことを選んだ。 「実は、密告者は妻宛に不倫の証拠を送っており、彼女にもバレてしまいました。妻も正社員としてフルタイムで働いており、私は再構築を望みましたが彼女の別れるとの意思は固く最終的に離婚。娘を連れて家を出て行ってしまい、離婚協議も本人不在で弁護士とのやりとりでした」 約5000万円で購入した自宅マンションはわずか数年で売却。住宅ローンとは相殺しきれず、500万円以上の残債を抱えることに。

離婚の原因を知って父親を憎んでいる?

また、降格前は870万円だった年収は現在720万円。今も主任のままで年齢的に昇進の可能性はほぼゼロに近い。それどころか本社に再び戻れる可能性も低いとか。 「コロナ禍では任期途中で転勤先から戻される同僚も多い中、私は東北からさらに北の北海道の営業所に異動。下手すると定年間際まで地方のドサ回りは続くかもしれません。以前みたいに本社でバリバリやりたいって気持ちはありますが、もう無理でしょうね……」 そのうえ娘さんとは20年に入ってからコロナ禍の影響で面会が中止したまま。昨年、中村さんのほうから面会の再会を申し入れたが「娘が会いたくないと言ってる」と断られ、もう3年半以上も会っていない。 「娘はすでに高校生ですし、妻が離婚の原因を話したのでしょう。あまり想像したくないですが、私のことを憎んでいるのかもしれません。けど、そう思われても仕方のないことをしてしまったので……」 一時の享楽に溺れた代償は、あまりに大きかったようだ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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