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世の中には「プレミアムハイオクが足りない」。中古ベンツオーナーが怒りの提言

現在、日本で売られている各社ハイオクガソリン

ハイオクガソリン 比較

2023年現在、各社はハイオクガソリンの性能を積極的にアピールしていないといえる(筆者作成)

 かつてハイオクガソリンは、各社がその性能をアピールしており、「オクタン価が100である」と公言されていた商品も珍しくありませんでした。  しかし、現在売られているハイオクガソリンは、各社特に性能をアピールするということはなく、オクタン価も積極的に公表されていません。しいていうならば、「JIS規格で定められている通り」なのでしょうから、今各社で売られているハイオクガソリンは「オクタン価96以上」というだけの地味な商品だといえます。  2020年に明らかになったように、各社ハイオクガソリン含めてバーター取引を行っているため、品質の保証ができないのでしょう。だから、10数年前とは異なり、各社がHP上で公表するハイオクガソリンの説明が「地味」なものとなり、特に高性能が謳われなくなったのだと思います。  こういった状況は、クルマ好きからすると残念な限りでありますが、実は、さらに残念な情報が今、ネット上で公開されています。  あるYouTuberの動画では、各スタンドのハイオクガソリンのオクタン価を計測しているのですが、そのオクタン価が96未満のスタンドが多々存在するという事態になっているのです。

疑問だらけの激安ハイオク

 本来、JIS規格ではハイオクガソリンのオクタン価が96以上なければならないところ、95といった数値が計測されてしまっているのです。  かつてであれば、オクタン価100を謳うブランドが当たり前にあり、車種によっては「オクタン価100」のガソリンが指定されているほど。そうであるにも関わらず、今、日本のガソリンスタンドではオクタン価95程度のハイオクが当たり前に売られているという可能性があります。  ちなみに、私は、かつて三菱プラウディアに乗っていた際、激安で有名なあるガソリンスタンドで給油した後、GDIエンジンがノッキングしたことがありました。スタンドごとにガソリンの品質が違うと主張すると「気にしすぎ」などと言われてしまうかもしれませんが、当時そのスタンドで給油するとなぜかGDIエンジンがノッキングしたのです。また、同じブランドでも他のスタンドで給油するとGDIエンジンはノッキングしなかったため、私としてはあの激安スタンドのハイオク品質を疑っていました。それから10数年が経過した今、オクタン価を計測するというYouTuberが出てきたことにより、やはり「品質が低いガソリン」を売るスタンドがあるということを分かった次第です。
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各社は「プレミアムなハイオク」を開発すべき
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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