カーライフ

世の中には「プレミアムハイオクが足りない」。中古ベンツオーナーが怒りの提言

多くのクルマ好きが愛したV-Power

メルセデス・ベンツ S500L W140中期型

現在の筆者の愛車:メルセデス・ベンツ S500L W140中期型

 クルマ好きの腕時計投資家の斉藤由貴生です。  私は、普段古いメルセデス・ベンツに乗っているのですが、ガソリンにもこだわっています。私がお気に入りのガソリンは、Shell V-Power。これは、私に限らず多くのクルマ好きが好んで入れているガソリンであります。  クルマに詳しくない方からすると、「どこのガソリンでも変わらない」などと思われるかもしれません。しかし、自分が普段乗っているクルマにV-Powerを入れると、なんだか調子がよく感じ、V-Powerを入れたときとそうでないときでは、明らかにクルマの挙動が違うのです。  そういった実感があるからこそ、多くのクルマ好きがV-Powerを好んで入れているのだと思います。

V-Powerに変わるガソリンがない状況

 しかし今、そんなV-Powerはほぼ絶滅危惧といった状態。というのも、出光興産と昭和シェル石油が合併した結果、シェルのスタンドは順次「アポロステーション」に変更されることとなり、アポロステーションではV-Powerを引き継がないからです。  そして、今にかけて多くのシェルスタンドがアポロステーションに模様替え。私の家(東京23区)のまわりでは、シェルスタンドは全滅状態となっています。  そして、V-Powerがなくなった今、これに変わるガソリンはありません。  ちなみに、2020年にハイオクガソリンのバーター取引が注目を集めましたが、その際もV-Powerだけは「独自タンクローリー配送」で他社ガソリンとの混ざりがなかったことが判明。クルマ好きの多くから、さらなる信頼を集めたわけです。  そんなクルマ好きから愛されてきたV-Powerがなくなってしまうというのは、なんとも悲しい限り。V-Powerはシェル石油のブランドであるため、名称は使えないとしても、同じような性能の後継ハイオク商品をアポロステーションが出さないということが残念でなりません。
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現在、日本で売られている各社ハイオクガソリン
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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