カーライフ

愛車を“極上中古車”に作り上げる方法。「中古車両の購入は業者オークション一択」

極上中古車を作る方法

今年の桜とW140

筆者の愛車・W140

 クルマ好きの腕時計投資家、斉藤由貴生です。     私は今から約4年前にメルセデス・ベンツのW140型Sクラスを購入しました。W140は、私が小学3年生(1995年)からずっと憧れていたクルマ。24年越しで買ったわけです。  私は業者オークションを利用して買ったため、車両本体価格はかなり安価。ここではあえて言いませんが、びっくりするぐらい安価でした。ただ、その一方、これまでの整備代は、年間平均60万円ほど。税金や保険代といった普通の維持費を除いても、これまでに約300万円かかっているわけです。  しかし、その結果、私はずっと憧れていたW140の極上中古車に乗れている状態。単にお金を積んだだけでは、極上中古車といえるW140に乗ることができるわけではないため、私にとっての修理代300万円は、それ以上に価値があったと思っています。  私が免許を取ったのは2004年ですが、その頃、福野礼一郎著「極上中古車を作る方法」という本が発刊されました。当時、その本を見て、ここまでは自分でできないと思った私ですが、今のW140は気づいたら、極上中古車になっていたといえます。  なお、ちょうど1年前にも、W140の維持費総額を記事にてお伝えしましたが、それから今にかけて、ATのオーバーホールを実施。この1年でさらに50万円かけたわけですが、その結果、ほぼすべての箇所に手を入れた状態に変化。今の状態は、おそらく新車時と遜色ない、極上中古車と呼べるゾーンに突入したわけです。  ということで、今回は、極上中古車を作る方法をお伝えしたいと思います。

車両はどこで買う?

W140購入時の業者AA出品票

W140購入時の業者AA出品票

 まず、車両をどこで買うかについてですが、その答えは、業者オークション一択だといえます。  理由は、業者オークションでは、きちんとした評価がなされ、その車両の状態が把握しやすいから。中古車屋さんは、普通のお客のニーズを意識して在庫を揃えるため、同じお店でも「極上」と「そこそこ」の程度が混在する傾向があります。  中古車さんは、業者オークションで仕入れたならば、その車両の状態を知っているはずなのですが、AA評価3.5点(並未満)でも4.5点(極上)でも、「そこそこ程度いいですよ」なんて言ったりするわけです。  また、私が業者オークションを見ていると、希少なワンオーナー車両でも、仕入れた中古車屋が変な改造を施して売り物とする場面を見ることがあります。古いベンツのワンオーナー(4.5点)だった車両は、あるお店が仕入れて、フロントウィンカーとホイールを交換。結局その車両は売れないと判断したみたいで、数カ月後に再度オークション会場に出品。なんと、その時の評価点は4点並に下がっていたのです。  これは、在庫として長期間、炎天下で放置された結果だと思います。国産車とは異なり、輸入車は青空保管すると痛みやすく、評価点4.5点の維持は無理。フルノーマルのお上品な4.5点車両は、中古車屋が仕入れて数カ月後、改造をされたうえに、やれた状態に変貌してしまったわけです。  ですから、自分が乗るクルマを業者オークションで落札すれば、変にいじられることもなく、4.5点を維持できる環境にあるといえるわけです。  なお、業者オークションは、一般人は利用不可のため、代行サービスを利用するのが良いでしょう。代行業者に、「4.5点、ワンオーナー」を条件とし探してもらえば、極上中古車のベースとなる車両が手にはいることだと思います。ただし、その際、色や装備品などの指定は諦め、あくまでも欲しい車種の4.5点を狙うべきであります。
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ディーラーよりも優秀な整備工場探し
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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