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<台湾鉄道旅>5日間で台湾一周終了。気づけば食べ歩きメインの旅になっていた…

日本統治時代に建てられた駅舎が現役で活躍中

台湾一周

市街地からはかなり離れている高鉄台南駅

 1936年から使用されているレトロ駅舎が見たくてわざわざ来たのに、まさかの修復工事中で外壁はネットで覆われて写真に収めることもできない。仕方なくこんな時は美味しいものでも食べて気を紛らわそうと、地元グルメの台南エビ飯の「集品蝦仁飯」や豚肉の餡をデンプン質の皮に包んで蒸した「肉圓」などを食べ歩き。台南は台湾でも“美食の街”として有名で寄りたいところはまだあるがスケジュールの都合もあるため、在来線の普通列車「区間車」で北上して終点の嘉義駅へ。
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在来線の台南駅構内

 なお、現在の駅舎が完成したのは1933年。鉄道ファンの間では小樽駅にそっくりな駅として知られているが、こちらのほうが誕生は1年早い。次の列車の待ち時間を利用して駅構内を見て回った後は、再び普通列車で台中駅まで移動。しかし、旅の疲れが溜まっていたのかホテルで少し休むつもりがそのまま爆睡してしまった。
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台中第二市場の一角にある『山河魯肉飯』

 夜市に行けなかったが台中で必ず食べようと思っていたのは、大きな角煮が乗っかった魯肉飯で人気の「台中第二市場」にある『山河魯肉飯』。市場内の店なので早朝から営業しており、これを朝食代わりにした。平日朝なのに大行列だったが、確かに並んでも食べたくなるのも理解できる。  その後、ホテルに戻ってチェックアウトを済ませ、1917年に建てられた台東駅構内にある旧台東駅を見学。16年に新駅が誕生した後もそのまま残され、ホームや引退した客車なども保存。嬉しいことに一部の車両は、休憩スペースとして車内を開放している。

新竹には寺院の中に夜市?

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近代的かつ巨大な台中駅

 昼近くまで台中に滞在し、それから4駅隣の新烏日駅に移動。ここは新幹線の高鉄台中駅の乗り換え駅だが、前日の台南駅のように在来線と駅名が違うからわかりにくい。そのうえ下車したした高鉄新竹駅も例によって在来線の乗り換え駅は六家駅とまったく違う駅名。本物の在来線の新竹駅は5駅も先だ。
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旧台中駅構内には引退した車両も展示

 ちなみにこちらの駅は歴史の浅い新幹線駅と違って1893年し、バロック様式の現駅舎は1913年完成。台湾にある現役駅舎ではもっとも古く、重厚な石造りの洋館風の建物と駅前に生えているヤシの木とのコントラストが面白い。
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新竹都城隍廟。とても寺院とは思えない

 また、この街には寺院の中に屋台街がある台湾でも大変珍しい「新竹都城隍廟」があり、例えるなら屋内型の夜市。せっかくなので足を延ばしてみることにした。
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台湾風焼きビーフンの炒米粉

 ここではビーフン料理が名物らしく焼きビーフンの「炒米粉」、切れ目を入れたもち米の腸詰にソーセージを挟んだ台湾版ホットドッグの「大腸包小腸」を実食。観光情報サイトなどでもオススメしているだけあって確かに美味い。
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1日で一周することも可能
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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