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レディース暴走族の撮影中にまさかのトラブル。“15対2の喧嘩”の意外な顛末にゾッ

ヤキを入れ終わった後は“普通の女子”に

ティーンズロード

写真は、雑誌『ティーンズロード』より

 現場からチームが去ると、それまでは取材班が“そこにいない(見えていない)”とばかりに完全無視をしていた総長が、私に向かって「倉科さん! ひさしぶりで~す! 元気ですか~! あいつらダサダサなんで取材なんかしなくていいですよ~!それよりもうちのチームはまた人数が増えたんで取材に来てくださ~い!」と、笑顔で声をかけてきたのです。  先ほどまでは男性以上に怖かったその子が、いきなり“普通の女子”に戻っています。  これまで何度も彼女を取材していましたが、あんな顔で殴ったり蹴ったりする姿は当然見たことがなかったし、まるで別人のようだったので言葉も出ませんでした。 「ひ、久しぶり……びっくりしちゃったよ……また、今度インタビューよろしくね……」  なんと返したらいいのかわからず、思わずインタビューの依頼をしてしまいました。  2人はその後、笑顔でバイクにまたがり、爆音と共に去っていったのですが、スタッフ全員が呆気にとられてしまいました。  現場でポロッと口から出てしまった「インタビュー」を当時の編集長にお願いし、無理やりページを作ったことは言うまでもありません。レディース暴走族のリアルを感じた恐怖の1日でした。 <文/倉科典仁>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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