更新日:2023年09月20日 00:20
仕事

経験者のスナックママが語る、意外と知られていない「鉄道会社総合職の実態」

上野駅から徒歩2分のビルの地下で、「スナック まきぱん(27)」を経営しているまきぱん(28歳)と申します。人生をお酒にコミットするべく、新卒入社した大手企業を退職し、脱サラ起業して自分の店を持ちました。365日飲酒している生粋の酒好きが、夜の世界だったり、時に昼の世界に思うことをつらつらと綴っていきます。 JR東日本が、業種を変える勢いで大きく変革しようとしているのをご存知でしょうか? 2023年4月に発表された経営計画では、2027年を目標に「生活サービス・ITサービス(Suica)」が収益全体の40%に計画しています。 鉄道会社は交通だけでなく様々な角度から生活インフラを支えていますが、その発展を推進しているのは、鉄道事業以外に従事する総合職の存在。人員の少なさゆえ実際に出会うことは少ないはず。そこで今回は、経験者である私が「意外と知られていない鉄道会社総合職の実態」をお伝えしていきます。
まきぱん

まきぱん

①「電車好き」はほぼいない

鉄道会社に入社する人は「鉄オタ」だと思われがちですが、私の知る限り、同業他社を含めても、総合職で「鉄オタ」は一人も出会ったことがありません。各社特色はあるにせよ、大手私鉄の収益構造は、鉄道事業・不動産事業・流通事業・レジャー事業の4つを主軸としています。 そして総合職が主に携わるのは後者の3つ。業務内容としては、マンションを作ったり、ショッピングセンターやホテル、遊園地やスキー場を運営したり……。これらでのジョブローテーションを経て、経営を担う幹部候補として育成されるため、鉄道事業に携わる人の割合は高くないわけです。

②「高学歴なら採用される」わけではない

私鉄の採用人数は文系理系合わせても各社十数人。10名以下の年度もあります。そのため、東大卒や体育会出身であっても不採用になることはザラ。 総合商社やテレビ局に採用される学生でも全滅する一方で、突出した経歴がない学生が採用されることも。その採用倍率の高さと対策の難しさから、就活生からは「宝くじ」と評されることもあります。
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「まったりホワイト高給」ではない
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上野にてスナックを経営する28歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。
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