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伝説の“レディース総長”たちが出演するビデオが平成時代に存在。チーム対抗のドッジボールや「ねるとん」も

ヤンキー界の「オールスター夢の共演」

ドッジボール大会

暴走族のチーム対抗ドッジボール大会の様子

 また、ビデオ内では、人気の現役レディース総長たちに東京のスタジオまで来てもらって対談を行ったり、チームの特攻服を着て撮影会なども行ったりしました。ヤンキー界としては、まさに「オールスター夢の共演」と言っても過言ではないほどです。 ドッジボール大会 今考えると信じられませんが、ビデオの企画で有名レディースチーム対抗の「ドッジボール大会」や「騎馬戦」、ミニサーキットを借りての「ポケバイレース」(「ポケットバイク」という小さい子どもたちが乗るエンジン付きのバイク)など、ガチンコの勝負をしていました。
ヤンキー ポケバイ・グランプリ

ヤンキー ポケバイ・グランプリ

 不思議なことに事故や事件に発展することは一度もありませんでした。当時の私が感じていたことは、ふだんは「喧嘩上等!」と言っていても、やはり16歳〜17歳の少女たちです。「ティーンズロード」を通すことで彼女たちは普通の女の子に戻り、純粋に楽しむことができたのだと思います。  特にそれを感じた企画は「ねるとん」です。

暴走族同士の「ねるとん」も

遊園地で「ねるとん」企画

遊園地で「ねるとん」企画

 今の子たちは「ねるとん」を知らないかもしれないので企画の内容を少し説明しますと、暴走族チームとレディースチームが男女同じ人数で集まり、遊園地などで遊びながら、最終的に気に入った相手に告白するというものです。その様子を映像で追うわけですが、“恋愛リアリティーショーの原型”といえば、わかりやすいでしょうか。  もちろん遊園地の中でもお互いにチームの特攻服を着ているので、周りの風景とミスマッチではありましたが、かなり人気のコーナーだったと記憶しています。ちなみに、遊園地側にはきちんと許可を得て撮影していたのでご心配なく。
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3年間でトータル15万本以上の大ヒット作に
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伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。

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