ライフ

秋に活発化…「蚊に刺されやすくなる」3つの条件。知っておきたい虫刺され対策の基本

 夏は旅行やスポーツ、アウトドア、フェスなど、屋外で過ごすことが多くなる季節だ。特に今年は、4年ぶりに“行動制限がないノーマスクの夏”を迎えたことで、外出機運も高まり、観光地やレジャー施設などには人出が戻ってきている。  外で時間を過ごす機会が増える夏に注意したいのが「虫刺され」だ。海や山、公園といったスポットには、蚊やブヨをはじめ、ムカデやハチ、ダニなどの毒虫が生息しているので、虫刺され対策は必須といえよう。
笠松良治

シオノギヘルスケア株式会社の笠松良治さん

 今回は、シオノギヘルスケア株式会社に勤め、薬剤師としても働く笠松良治さんに、虫さされ対策の基本や、秋口以降に留意したい虫刺され予防法について話を聞いた。

蚊の活動が活発化するのは秋以降。10月まで続く可能性も

昆虫採集

※写真はイメージです。以下同

 今年の夏は例年に見ないほどの猛暑に見舞われている。  連日、最高気温40℃に迫る記録的な暑さが続くなか、「これほどの酷暑が続けば、秋以降に蚊が活発化する可能性が高い」と笠松さんは述べる。 「従来、蚊は約25~30℃くらいの温度で活発に活動します。蚊は30℃を超えてくると動きが鈍くなり、35℃になると死んでしまう蚊もいるので、今の季節で蚊に刺されやすいのは、朝や夕方の時間帯になるでしょう。ただ私自身、秋が本番だと見立てていて、10月くらいまで蚊に注意が必要と思います」

蚊に刺されやすくなる3つの条件「汗、黒い服、飲酒」

黒い服 こうした状況だからこそ、今からでも対策を知っておきたいところ。蚊に刺されやすくなる条件は「汗、黒い服、飲酒」だと笠松さんは言う。 「蚊は汗の匂いを感知して寄ってくるため、汗をかいたらこまめに拭くこと。また、蚊は黒っぽい色をしっかり識別し、黒に引き寄せられるので、長袖で明るい色の服装をする方が刺されにくくなります。  そして、バーベキューなどでお酒を飲む場面もあると思いますが、蚊は体内でアルコールを分解する際に発生する二酸化炭素に反応して近づいてきます。このような条件が揃うことで、蚊に刺されるリスクが高まりますので、虫よけスプレーを吹きかけて予防することを心がけましょう」
次のページ
もしも虫に刺されてしまったら…
1
2
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ