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初代プリウスは何が優秀だったのか? 無料修理サービス終了の今、考える

バッテリーリビルトサービスはある

維持費はほぼ0円といっても過言でないほど壊れなかった

 とはいえ、NHW20以降のプリウスについては、バッテリーリビルトを行う業者が多数存在するため、NHW10についてもなんとかなる可能性はあるかもしれません。また、NHW10にアクア等新しめの車両に使われている走行用バッテリーをコンバートすることができたならば、NHW10が生き残る道が拓けるといえます。  さらに、初代プリウスのニッケル水素バッテリーは、だめになったといっても、内部にはまだ使えるセルが存在。そのため、他車種からのバッテリーコンバートが困難だったとしても、しばらくはNHW10の使えるセルを集めて対応するということができるという可能性があることでしょう。

初代プリウスのエンスーカーになる

 これまでの事例から、走行用バッテリーの供給が終了状態になった後も、初代プリウス(NHW10)が“走れるクルマ”として生き残る可能性は一応あるといえます。  ただ、ユーザーが初代プリウス(NHW10)に乗り続けるためには、今後さらに情報を細かく調べる必要が生じることになるわけで、「本当に好きな人じゃないと乗れないクルマ」となるのは確かだといえるでしょう。  もっとも、現時点で初代プリウスの中古車は「売出し車体数が数台」という状態。NHW10はカーセンサーで2台、グーネットで1台と、もはや希少車となっている現状があります。  とはいっても、「乗るためには超えなければならないハードルがある」というほうが価値向上に良い作用となることもあるわけで、困難が多くなればなるほど初代プリウスの評価が高まるかもしれません。  今の段階では情報が少ないため、まだどうなるかわからない部分がありますが、カーマニア目線では初代プリウスは“あり”となる可能性は高いのではないかと思っている次第です。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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