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高級腕時計「直近1年間で値上がりした」モデル3選。アゲアゲ相場に異変アリ

今の腕時計相場は値下がりなのか?

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  今回は、「今値上がりしている腕時計ブランド」をお伝えしたいと思うのですが、多くの時計ファンにとって、現在相場は「値下がり」と思われていることだと思います。  実際、ロレックスやパテックフィリップといった人気ブランドの現在中古相場は、1年前と比べてマイナス状態。そのため、「値下がり」という印象が強いわけです。  しかし、重要なのはきちんとデータを見るということ。ざっくりとしたイメージにとらわれずに情報を見ると、実は「1年前よりも値上がりしているブランド」が多数存在するのです。
腕時計投資

写真はイメージです

直近1年半の相場を振り返る

 まず、現在値上がりしているブランドを紹介する前に、2022年以降の中古腕時計相場の動きを振り返ってみたいと思います。    2022年2月から3月にかけて、ロレックスやパテックフィリップといった人気ブランドの中古相場は、急上昇。その際、多くのモデルが過去最高値を大幅更新となっていた様子があります。しかし、2022年4月頃から雲行きが怪しくなり、その後相場は下落。そして、そういった動きは現在まで続き、ロレックス人気モデルの値動きは「1年前と比べると値下がり状態」となっているわけです。  しかし、「値下がり」といっても、あくまで“2022年3月頃までの急上昇後に下落した”ということであるわけで、現在相場は2021年11月頃と同様という事例が多いといえます。つまり、人気モデルの多くは、2022年2月3月といった時期に「山」を作り、その後緩やかに下落した結果「山」がなかったことになったという感じだといえます。  そのため、今の相場は「分かりやすい値下がり状態」ともいえず、全体像を把握するのが難しいといえます。また、今回紹介するように、「値上がり」となっているブランドもあるわけで、全体としては本質的な値下がり状態ではないと個人的には思っています。  ということで、ここからは、2022年4月以降といった時期も“値下がり”なっていないブランドを中心に、「この1年で値上がりしたブランド」を3つご紹介したいと思います。

ロレックス全体の傾向

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直近1年で値上がりしたブランド3選
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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