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一度は芸能界を離れた27歳の元アイドルが、YouTuberとして人気再燃「日常の“あるある”をネタに」

アイドルオーディションを「レースクイーンの仕事」と勘違いしていた

佐藤ミケーラ倭子 そんな佐藤さんの髪型に目が留まったのか、ある日原宿を歩いていると、オーディションのスカウトを受けることになる。  これがアイドルグループ「アイドリング!!!」に入るきっかけになったわけだが、「何のオーディションなのか、さっぱりわからない状態で会場へ向かった」と佐藤さんは振り返る。 「“アイドリング”とネットで検索すると、車関連の情報が出てきたので『あ、なるほど。これはかっこいい車の横でポーズを決めるお姉さんのアイドルなんだ』と思っていたんですよ(笑)。それで会場に着いたら、審査員の人に『歌をうたってください』と言われて。なんか色々なことをやるんだなあと、その時は全くアイドルグループのオーディションだとは気づきませんでした」  それでも、晴れてアイドリング!!!のメンバーに抜擢され、2013年〜2015年の2年間はアイドル活動を経験した佐藤さん。  前出の言葉遣いに加え、先輩へのリスペクトや気遣いなど、集団行動の基本的な振る舞いを学んでいったそうだ。アイドル時代のエピソードを聞くと「ライブの本番前に行うリハーサルが怖かった」と語る。 「アイドル時代、実はライブ中のどこかで必ず1度は意識が飛んでいました。でも本番中なら、振りや立ち位置を間違えたりといったミスをしでかしても注意はされない。それがリハーサル中では怒られてしまうわけで、毎回リハーサルの時間は特に集中していたのを覚えています」

モデル体型の維持やポージングの魅せ方に苦労

 アイドル卒業後は、タレントの仕事だけではなく、ファッション雑誌『JELLY』のモデルを活動の中心に据えるようになった。  佐藤さんは「モデル特有の体型維持やポージングの練習が大変だった」というが、モデル時代で印象に残っていることを次のように話す。 「アイドルの時は、何も意識せずに笑顔を見せれば良かったんですが、モデルはTPOに応じて表情を変えていく必要があり、そのバリエーションを増やすのに苦労しました。ポージングもアイドルとモデルでは全然異なるので、ファッション雑誌を買って、参考になりそうなポージングをしているモデルのページを切り抜き、クリッピングしたりしていました。  あとは、プロポーションの維持が結構ハードでしたね。案件によっては撮影の1ヶ月前からダイエットしなければならず、食事は1日1食。それこそ、ささみ1本と少量のチーズだけを大事に食べていたのは、今でも印象深いエピソードです」
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芸能界を離れる決意
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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