更新日:2024年10月10日 17:29
仕事

女性用下着売り場に“毎日”来店する「怪しい男性」。女性客が不快感をあらわにするも…対応に苦慮

 ジェンダーという概念が多様化する中、人々の日常生活においてもさまざまな変化が見受けられる今日この頃です。ただ、そんな時代背景にまだまだ追いつけていない現状があることも事実です。今回は、とあるモールの女性向け下着売り場で起きたエピソードです
ランジェリーショップ

※画像はイメージです(以下同じ)

 都内にある女性下着売り場で店長を勤めて2年目の細田翔子さん(仮名・36歳)。国内外の高級下着類を集めたセレクトショップ的なお店で、他では入手できない商品が多いとあって、いつも幅広い層の女性客でにぎわっています。

最近よく見るスーツ姿の男性客

「決して男性客が珍しい訳でもなく、今までも奥さんのプレゼントを買いにきた男性客もいれば、母の日のプレゼントを購入する目的で来店する息子さんの姿も見たりしていました。だから基本的にはあまり気に留めていなかったのですが、ここ最近毎日訪れる男性客には少し気になる部分があったんです」  その男性客は、ごく普通の清潔感漂うスーツ姿で、年齢は40歳前後。毎回同じ場所の商品を、ただジーっと眺めていて、しばらくすると帰っていくのだそう。 「この前、少し離れた場所からその男性客の行動をチェックしていました。すると彼は、1枚、1枚指で肌触りをチェックしたり、商品タグを見比べていたりし始めたんです。ちょっとあの光景は何だかなーっていう感じでしたね」

勇気を出して声がけすることに

 その日も夕方ごろからその男性は来店していたそうで、他のメーカーの下着にも珍しく目をやっていたとのこと。 「その男性が店内をウロウロしている様子を見た他の女性客が、会計を済ます際に『あちらの男性客、下着をジロジロと見てて変でした』と小声で話してくれたんです。私自身もずっと気になっていたので、その声に後押しされて声がけを決めたんです」  細田さんは、勇気を出してその男性客の方向に歩み寄り「ご来店ありがとうございます。何かお探しの商品などございましたら、お気軽にお声がけくださいね」と話しかけたそうです。 「男性は上品な口調で『いえ、あまりにも美しいので』とだけ返答し、また商品に目をやり出したんです。会話はそこでストップしてしまい、私もそれ以上何も言えなくなって……」
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不快感をあらわにする女性客が増えていて…
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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