更新日:2023年10月29日 10:15
仕事

早期退職を迫られ…“残業代ボッタクリ”50代が「働き方改革」に苦言。俺らに死ねと言っているようなもん――50代会社員の嘆きトップ5

早期退職を迫られるも…

 08年のリーマンショック以降、丸岡さんの会社は急激な業績不振に陥り、管理職や中年社員に早期退職を迫った。応じれば、定年時点でもらえる退職金満額に加え、数百万円が加算される。多くの同僚、上司、仲間が数千万円を手に会社を去ったが、丸岡さんは辞めなかった。二人の子供はまだ学生、引退するには不安が残る、と判断したからだ。 「年収は以前の三分の二になった。まあそれでも会社にいられれば良い、しがみついときゃ死ぬことはないと思ったよ。会社ではどんどん居場所がなくなり、えらい奴は“ナントカ推進室”とかワケの分からん部署を作って、肩書だけもらって威張ってる。俺らヒラはどんどん手取りが下がり、唯一、残業代だけが希望だった。それももらえないとはね。いやあ、詰んだよ。ほんとに。詰んだ」(丸岡さん)

残業時間に何を…

 働き方改革に同調した会社と労働組合が、全社員に「残業しないよう」奨励すると、若手社員は自宅に仕事を持ち帰ってするようになったというが、丸岡さんのような中年ヒラ社員は冒頭のように安居酒屋でクダを巻くのみ。  そもそも彼らが残業時間に何をやっていたかと言えば、喫煙所にこもってスマホのゲームに興じていたり、ネットの「まとめサイト」を見て暇つぶしをしていただけだったのだ。会社や同僚、部下にとっては“お荷物”だったことも事実かもしれない。
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お荷物扱いはツラい…
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