コンビニ店員が恐れる“コワい客”。入れ墨の男に突然呼ばれ…――コンビニの困った客トップ5
客による迷惑行為が世間を騒がせている。そこで今回はコンビニに注目、反響の大きかった困った客の記事トップ5を発表。店員が本音を語る迷惑客の数々から第5位は、こちら!(集計期間は2018年4月~2022年12月まで。初公開2019年9月20日 記事は当時の状況です)
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日々多くの客が訪れるコンビニ。当然、店側は客を選ぶことはできない。なかには店員のことをまるで見下しているような態度の客も少なくない。ちょっとしたことで言いがかりをつけてくるような人までいる。
繁華街にあった客層が悪いA店で働いていた時のことだ。筆者は深夜帯のシフトに入っていてワンオペ状態だった。深夜1時頃、背が190センチぐらいありそうなフランケンシュタインふうの不気味な男が来店した。初めて見る顔で、いかにも危険な空気をまとっていた。嫌な予感は的中するもので、後に彼をめぐってトラブルが起きる……。
レジで「タバコ、セブンスター」と言ってきたので差し出すと、「そうじゃない、カートンだ」と返す。
ぶっきらぼうな言い方に腹が立つが、カートン買いだと思って出すと、今度は突然、封を切って一箱だけ取り出して「これ」と言う。
なにがなんだかわからない。一箱欲しいだけでなぜ、こんなことをするのか。「(カートン買いではなく)これだけですか?」とたずねても何も答えず、一箱分の金額だけ出した。
店側は非常に迷惑だ。だが、他の客もいないワンオペで、無用なトラブルを避けるためにも、その時はそのままお金を受け取った。
朝方、それを店長にしっかり報告しておいた。その数日後、シフトには店長が入っており、再び男が来店して全く同じ行為をした。店長もトラブルを避けるために筆者と同様にスルーしたという。犯罪をしているわけでないので警察には届けられないし、困ったものだ……。
アルバイトの大井君(仮名)は、背が低く童顔でいつもニコニコしているのだが、話す時に“なぜか上から目線”なのである。
それが気に障るという客も多く、格好の餌食として絡まれてばかりいるのだが、実は武道の達人で頭もキレる男だった。大井君にも先日訪れた不可解な男の情報は伝わっていた。大井君が深夜ワンオペで入っている時に、その男はやってきた。
「タバコ、セブンスター」
大井君が出すと「そうじゃない、カートンだ」。そしてカートンを差し出すと、また袋を破り始める。事前に聞いていたとおりではあるが、許せない男だと大井君は思った。もしも男が暴れても余裕で取り押さえられるという絶対の自信があったという。
「あの、このような行為は迷惑なので止めてください」と注意すると「なんだとこの野郎!」としばらく揉め、「本部に伝えておく」と捨て台詞を残して帰っていった。
そのように言っておきながら実際、本部に伝える人はわずかなので気にも留めていなかったが、翌日、本部の苦情センターにメールと電話で抗議してきたのだという。
いったい、何の抗議だったのか……。その後、彼は二度とやってくることはなかった。
筆者はコンビニで長く働いてきたが、殴られそうになるなどコワい思いをした経験もある。
コンビニ店員が恐れる“コワい客”
「迷惑なので止めてください」と注意すると…
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