「そこ、俺の席なんだけど」通勤電車で遭遇した“荷物で席取り”にモヤモヤ。何も言えない20代女性の葛藤
移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。通勤や通学の時間帯は非常に混雑するが、そこで腹が立った経験がある人も少なくないだろう。
学生時代に電車通学をしていた中山なつみさん(仮名)は、派手な見た目のせいでたびたび理不尽な目に遭ってきた。
「世間には“ギャル=バカ”みたいなステレオタイプの人が多くて。ぶつかりおじさんに狙われたり、座っているだけで『まだ若いのに』とか、舞浜駅で降りなかったら『ディズニーじゃないのかよ!』って嫌味を言われたり……(苦笑)」
しかし、ある日の出来事は、彼女の限界を超えるものだった。
「友達と食事をして帰宅中の電車で壁にもたれていると、私のすぐ隣に40代くらいの仕事帰り風の女性がいて、チラチラこちらを見ながらスマホをいじっていることに気がつきました」
その女性のスマホの角度から、つい画面に目をやってしまった中山さん。なんと、LINEのトークには衝撃的な文章が書かれていた。
<電車内に頭の悪そうなギャルがいるんだけど笑。派手な格好してバカ丸出しだよね!バカがうつらなければいいけど笑>
ワケがわからず、一瞬時が止まったという。
「自分は好きでギャルやってるので、ここまで侮辱されるとさすがにスルーできないと思って」
そして、すぐに反撃の策を思いついた。
「“偏見がどれだけダサいか見せてやる”と思った私は、トリリンガルの友人に電話して、英語・フランス語・日本語を織り交ぜながら会話を始めました」
三カ国語を駆使する中山さんの姿を目の当たりにした女性は、気まずそうにスマホを閉じてそっぽを向いたという。
「ふと彼女のバッグに目をやると、英語の学習本が見えたんです。劣等感もあったかもしれません」
じつは中山さんは、幼少期から英才教育を受けてきたそうだ。
「昔から派手な見た目で判断されることも多いので、そのぶん猛勉強してきたというのがあります。いろいろありますが、やっぱり好きな格好をしたいので」
とはいえ、電車内での通話は“マナー違反”であることは付け足しておきたい……。
「電車内に頭の悪そうなギャルがいる」にカチンときて

※写真はイメージです。以下同
相手にさりげなく“仕返し”
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編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
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