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「肩こりや腰痛がひどい」猫背の“姿勢改善”は鍛える前に「腹筋を伸ばす」と効果絶大なワケ

 こんにちは、柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージです。スポーツクラブでインストラクターとして指導をしながら、医療国家資格である柔道整復師の知識を生かして身体機能の改善からダイエットまで、フリーランスのパーソナルトレーナーとしても活動しています。
肩こり

※写真はイメージです。以下同

 いま、私たちの日常生活においては、“正しい姿勢”を保つことが難しくなっています。肩こりや腰痛などを発症された方が整形外科や接骨院などで診察を受けると、かなりの確率で言われることが「長時間の“デスクワーク”や“リモートワーク”による“運動不足”で“筋力が低下”して姿勢が悪くなっていますね。筋トレを頑張りましょう」です。  症状改善に向けて一念発起してスポーツジムに通う方も多いですが、「なかなか効果が感じられない」、最悪の場合は「症状が悪化した」といった声を聞きます。結局、成果をしっかり出せる人が少ないのも事実なんです。今回はそんな人たちに向けて、姿勢を改善するためのコツをご紹介します。

猫背の原因は「腹筋が硬くなっている」可能性も

猫 悪い姿勢において、立ち姿勢でも座り姿勢でも共通するのは、①骨盤の後傾(骨盤が後ろに傾いて倒れかける)、②背骨(腰椎中心)が丸くなっている、③肩や背中が丸くなって肩が前に巻き込んでいる状態。肩こり・腰痛の患者さんは、これら2つ以上を持ち合わせています。簡単に言えば、猫背の姿勢です。  これまでは、この姿勢を改善するために「腰(体幹部)に力を入れる」「背筋を強くする」などのトレーニングが優先的に提案されてきましたが、そもそも猫背の姿勢で起きていることは、前述の3つ以外にもあります。それが「腹筋が硬くなっている」です。  猫背の状態は体表にある腹筋(腹直筋)が収縮した状態が継続します。意識的ではないものの腹筋に力が入っているような状態が続いてしまうため、単なる猫背姿勢を後ろから引っ張っても硬くなった腹筋がそれを邪魔してしまう可能性があります。背中の筋肉が弱くなっていることは事実ですが、それが単に使わないから……ではなく、腹筋が硬くなって使いづらくなっているということも考えなければいけません。

腹筋を伸ばそう!

 では、実際に腹筋のストレッチをしてみましょう。 <腹直筋ストレッチ(うつ伏せver.)腹直筋ストレッチ①うつ伏せになります ②床に手をついて肘を伸ばし切り、背中を反らします ③背骨に無理がないところで姿勢を維持してお腹を伸ばします ※10~15秒/1回、2~3セット
腹直筋ストレッチ

腰が痛い場合は、肘をついてもOK

うつ伏せになってお腹を伸ばすとてもシンプルなエクササイズです。ゆっくりと呼吸をしながらお腹を伸ばすために背中を反らしましょう。腰が痛い方は肘をついて低い姿勢でのストレッチがおすすめです。 <腹直筋ストレッチ(椅子座りver.)腹直筋ストレッチ①姿勢を正して椅子に座ります ②手の指を伸ばし、手のひらを開きます ③肘を伸ばした状態でバンザイをしてゆっくりと背中を反らしてお腹を伸ばします ※10~15秒/1回、2~3セット
腹直筋ストレッチ

仕事の合間にもできる

椅子に座った状態でもできるお腹のストレッチです。お仕事の合間にも手軽にできます。ぜひ試してみてください。 <文/ヒラガコージ>
柔道整復師/パーソナルトレーナー。スポーツクラブでインストラクターとして指導をし、現在は医療国家資格である柔道整復師の知識を生かした身体機能の改善からダイエットまで幅広いクライアントを担当するフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動中。公式「Amebaブログ」更新中
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