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あおり運転が招いた“一触即発の現場”に恐怖!「あおられたから速度を落としたら…」

 あおり運転のニュースはよく見聞きするが、逮捕劇に発展するまでの詳しい経緯や被害者側の対応などについては知らないままというケースも多い。今回は、注意を受けてはじめて自分たちのNG行動に気づいたという深沢エリナさん(仮名・20代前半)に話を聞いた。
あおり運転

※画像はイメージです

駐車場に見かけない白いバンが

 その日、社用車(会社名の記載はナシ)に忘れ物をしたことを思い出したというエリナさん。会社の近くまで戻っていたため面倒臭いと思いながらも、さっき車をとめたばかりの会社の駐車場へ5分ほどの距離を引き返した。 「駐車場へ着くと同僚のH美(20代半ば)の車が見えたので、手を振って声をかけようとしたときです。H美の車は助手席側をこちらに向けたまま、妙な位置で停止していました。そしてもう1台、いつもは見かけない白いバンが止まっていました」  駐車スペース枠外に止まっているそのバンには運転手の姿はなく、運転席のドアは解放されたまま。そして目を凝らすと、死角になっていた運転席側に人影が見える。不審に思って近づくと、運転席側のドアをガチャチャと開けようとする年配風の男性の姿があった。

「ノロノロ走ってムカついたんだ!」

「男性は、声のボリュームを絞りながらも威圧的に『降りて来い!』と言い、ずっと運転席側のドアをガチャガチャしていて怖かったです。ただ、付近は静かな住宅街。叫べば誰かが飛び出してきてくれそうな雰囲気だったため、さらに近づいてみることにしたのです」  エリナさんがH美さんの車へ近づくと、より状況がクリアに見えてきた。H美さんは運転席の窓を細く開け、黙ってにらみをきかせている。「どうしたの? 何かあった?」と声をかけると、年配風の男性は驚き、「なっ……」と一瞬あとずさる。 「そして、『コ、コイツがノロノロ走ってたからムカついたんだ!』と怒鳴り、焦った様子で再びH美の運転席ドアを開けようとガチャガチャ! すると、普段は大人しい印象のH美が『壊れるだろ! やめろ!』と、声を押し殺しながら静かに怒鳴ったのです」
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男性はバンに乗り込んで急発進
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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