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「3年間、一度も窓を開けられない」家庭で起きる、コウモリのまさかの被害。大量の糞や死骸に“ノイローゼ状態”

「人がクマに襲われた」というニュースが頻繁に流れてくるようになった。しかし害獣はクマ以外にもたくさんいる。今回はコウモリによる被害に頭を悩ませる女性を取材した。

一般家屋に巣くうコウモリの恐怖

害獣

換気口にたまった大量のコウモリの糞と死骸。換気口の半分近くを埋め尽くすほどの糞(写真提供/害獣BUZZ)

 害獣被害があるのは繁華街やゴミ置き場だけではない。我々が住む一般家屋でも、日夜害獣との攻防戦が繰り広げられている。  害獣駆除を行う業者「害獣BUZZ」の金谷さんに話を聞いたところ、「ネズミは1年を通して駆除依頼が多いが、次に多いのがコウモリ。1~2㎝程度の隙間にも入り込み、屋根裏や軒先、雨戸などのシャッターの中に生息します。毎日、体重の3分の1ほどの大量の糞をするのも特徴」だという。  3年以上も「自宅をコウモリに占拠されている」と被害を訴える40代女性に話を聞いた。

「3年間、一度も窓も網戸も開けていない」

「アパートの3部屋すべての網戸の下がコウモリの糞まみれ。シャッター雨戸の収納部分の隙間に入り込んでいて、本当に糞の量がすごい。網戸の下の部分に“盛り塩”があるなと思ったら、すべてコウモリの糞でした。掃除しても毎日糞をされるから、洗濯物もろくに干せない。今は一年中部屋干しです」  管理会社経由で駆除業者を頼んでも事態は改善しなかった。「業者さんは糞の掃除をして薬をまいていくだけ。戸建てでもないのに自費で業者を呼ぶのは高いから嫌だし、毎月管理会社に被害を訴えてもコウモリは一向にいなくなりません。  業者が冗談交じりに、『よほどこの家が気に入っているんでしょうね(笑)』と言って。発狂しそうになりました。それから3年間、自分では一度も窓も網戸も開けていません。もうベランダは捨てました。業者が来ても、『窓を開けたくないので外からはしごをかけて作業してください』とお願いしています」
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ネットを張っても意味がなく「もうノイローゼ状態」
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