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「テレビは20年前のもの」「エアコンは使わない」年収200万円台の“元芸人小説家”が語る、驚きの節約生活

テレビデオが現役、画面サイズが合わない

――部屋のお写真も拝見しましたが、テレビデオが現役とは驚きました。 藤崎:一人暮らしを始めたときから38歳になる今まで、20年間使っています。地デジ化前の画面サイズなので、サッカー中継のときなどは、点数の表示が左上にはみ出てしまいます。何対何でどっちが勝っているのかが、もうわかりません。 ――物持ちがいい。 藤崎:アップグレードすることを忘れて今に至るから、今さら何をすればいいのかわからないんです。今のままで居心地がいいから、グレードを上げる必要も感じないというか。家を買うとか一瞬、考えましたけどね。独身一人暮らしでパートナーができる予定もないのに買うのもなぁ、と思って。ロレックスとか買えばいいんですかね。

マッチングアプリをしていた時期も

――ロレックスは『逆転泥棒』(双葉文庫)で登場人物が盗んでいましたね。 藤崎:あのシーンを書くために調べたんですよ。ロレックスって値上がりするから、資産運用目的で買う人が多いらしいですね。 あ、そういえば僕、田中貴金属さんで毎月5万円分の純金積立をしています。運用ではなく、資産防衛目的で。もし日本でハイパーインフレとかが起きたら、株ですらそんなに意味がなくなっちゃう。金が1番安全だよと聞いたので。毎月5万円、貯蓄している感覚です。 ――他に「コレには使う」というモノやコトは。 藤崎:大枚を叩いたわけじゃないけど、マッチングアプリをしていた時期がありました。家にずっといるから出会いがないので。使ってはみたものの、お互いウソのつき合いなんですよね。こっちの人がいいかなと思ったら、他方には「また連絡します」と伝えて逃げて別の人に乗り換える。やったこともやられたこともあるんですけど、つらいんでやめました。ちょうど年収が下がって、マッチングアプリなんてやっている場合じゃなくなってしまったし。「そもそも自分は、アプリを駆使してまで結婚したいのか」と考えてみたら、どっちでもいいのかなと思っちゃって。 あと、お世話になったお笑い劇場『新宿バティオス』の『命名権』を、クラウドファンディングで290万円で買いました。人助けです! こう言えば好感度って上がりますか? 上げても意味ないんですけどね。好感度が高い芸人さんのスキャンダルが明るみに出た途端、テレビ界から消える世の中ですから。

人暮らしを始めた時から20年使ってるテレビビデオ(本人撮影)

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朝イチに考えたネタで一冊書いた小説も
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うちの・さくら。フリーインタビュアー、ライター。2004年からフリーライターとして活動開始。これまでのインタビュー人数は3800人以上(対象年齢は12歳から80歳)。俳優、ミュージシャン、芸人など第一線で活躍する著名人やビジネス、医療、経済や一般人まで幅広く取材・執筆。趣味はドラマと映画鑑賞、読書

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逆転泥棒』(双葉文庫)

驚きの「逆転トリック」がまたも炸裂

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