デジタル

ゼルダとFF16、“期待の大作”で分かれた明暗。2023年のゲーム業界を振り返る

●カジュアルゲーム部門

【明】スイカゲーム

(2021年12月9日配信開始/Aladdin X)
スイカゲーム

意外なスマッシュヒットとなった今年のダークホース『スイカゲーム』

 同じ種類のフルーツをくっつけて進化させ、スイカにすることを目指す落ちモノ系パズル。Nintendo Switch向けに配信開始されたのは2年前ですが、今年の9月にゲーム実況動画から火が点き、11月下旬には400万DLを突破。ゲーム実況動画の影響力を見せつけた格好となりました。ゲームが複雑化するなか、「自分でもできそう!」と思わせるシンプルなゲーム性がライトファンを惹きつけました。

【暗】超おどる メイド イン ワリオ

(11月3日発売/任天堂)  Joy-Conを振り、全身を使ってチャレンジするプチゲーム集『メイド イン ワリオ』最新作。任天堂から公式の発表はまだないですが、売上はかなり苦戦していると見られています。「センサーを使ったゲーム性が煩雑」「操作がシビア」「収録されているモードが少ない」という声が挙がっていて、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』や『スーパーマリオRPG』がヒットする狭間で、マリオのライバル・ワリオは埋もれてしまったようです。
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話題のVR機器の滑り出しは? ハード部門の明暗
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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