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ゼルダとFF16、“期待の大作”で分かれた明暗。2023年のゲーム業界を振り返る

 2023年も数多くのタイトルが発売され、そして明暗が分かれました。今回は、今年の顔とも言える大ヒットタイトルと、期待を裏切ってしまったタイトルを振り返っていきたいと思います。 ●大作ソフト部門 

【明】『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』

(5月12日発売/任天堂)
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

2023年を代表するタイトル『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』公式サイト

 2017年に発売され、オープンワールドゲームの金字塔となった『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編。乗り物や武器を作る新たなクラフト要素や、空・地底にまで広がる探索の自由度が評価され、9月末時点で世界1950万本を売り上げています(前作は累計3115万本)。  米で年末開催される世界最大級のゲームアワード「ゲームアワード 2023」の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」は惜しくも逃しましたが、2023年の”ゲームの顔”と言えるでしょう。

【暗】『ファイナルファンタジーXVI』

(6月22日発売/スクウェア・エニックス)  一方で、期待されながら思ったよりも存在感を発揮できなかったのが、7年ぶりのナンバリング新作となった『ファイナルファンタジーXVI』。発売初週で全世界売上300万本と発表があったものの、その後は公式での続報はなし(前作『FFXV』は発売初日の販売本数500万本超)。発売後の伸びも低調だったのではないかと報じられています。 「”操作できる映画”として秀逸」「映像表現は鳥肌モノ」と高く評価する声は多いものの、PS5専売だったこと、ゲーム実況があまり盛り上がらなかったことなどが響いたようです。『FF』シリーズ自体のパワーもやや陰り気味かもしれません。
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2ヶ月でサービス終了!? ますます明暗分かれるアプリゲーム
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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